adminさんの記事一覧(166 / 177ページ目)

第117回 「汗は心臓の涙!」

東洋医学コラム

汗をかくことは、身体によいとか・気分を爽快にさせるとか健康によい面だけがとかく強調されがちですが、中医学では「汗は、心臓の涙である!」というふうに注意すべきこととしても捉えられております。 例えば、運動やサウナなどであまり発汗し過ぎてしまうと、一時的に心気虚の状態になって心臓の働きが低下してしまう場合がありますし、血液内の水分量が減少して血管が詰まりやすくな……

第116回 「老化対策してますか?」

東洋医学コラム

中医学的に心と小腸が弱いタイプの人は、物忘れしやすい・夢をよく見る・眠れない・無気力・すぐ疲れる・動悸や息切れをよく訴える・汗をかきやすいなどの傾向があります。 中医学では、こういう症状は心の気の衰えを示すものと考えられ、こういった状態を「心気虚」と呼んでいます。心気虚の状態になると、心臓のポンプとしての力も衰え脈の打ち方が弱くなったり不規則になって、動悸・……

第115回 「貧血読本 その2」

東洋医学コラム

赤血球の一番重要な働きは全身に酸素を運搬することですが、その中心的な役割を演じているのは赤血球の中に含まれている「ヘモグロビン」です。 ヘモグロビンはタンパク質の中に鉄を含んだ構造で、体内の鉄分が不足してくると必要な量のヘモグロビンが作れなくなり酸素が欠乏し貧血の症状が現れてきます。また、食べ物などに含まれる鉄分は、胃酸で吸収されやすい形に変換されて十二指腸……

第114回 「貧血読本 その1」

東洋医学コラム

赤血球の主な働きは、肺から受け取った酸素を身体の隅々にまで運搬することです。貧血とは、赤血球の数が減少したり赤血球自体の酸素の運搬能力(ヘモグロビンの機能)が低下した状態を主に指しています。 貧血の原因としては女性に多い鉄欠乏性の貧血のほかに、胃や腸の潰瘍・ポリープ・ガン、子宮筋腫・妊娠・痔など消化器系や内臓の出血によるものが考えられますが、抗ガン剤や放射線……

第113回 「私、ちょっと貧血気味で」

東洋医学コラム

若い女の人がよく口にする言葉ですが、貧血には何かしおらしくてかよわい女性のイメージがあります。確かに、鉄分が少し不足しているだけの女性に多い鉄欠乏性の貧血であれば、それほど心配もいらないしそういうイメージも分かる気がします。 しかし、胃潰瘍や子宮筋腫の出血が原因で貧血になっている場合などでは危険な状態になったりすることもありますから、貧血の症状が現れたら病院……

第112回 「ブラックジャックは泣いている!」

東洋医学コラム

最近、新聞や雑誌などで、信じられないような医師の不祥事を毎日のように目にします。それらの不祥事は、医師に必要であるべき医学的な知識が不足していたり、診断や手術の技術が不十分であったり、人間としての常識が欠如していたりすることが根本的な原因にあるように思われます。 例えば、手術の承諾書には「一生懸命に手術をさせて戴きますが、 100%安全ということは保証できま……

第111回「アガリクス茸も怪しい?」

東洋医学コラム

動脈硬化やガンを引き起こす物質の発生を抑える作用があるといわれている緑茶などに多く含まれる「カテキン」に、実は細胞内のDNAを傷つけてガンを発生させるという作用があることを三重大学医学部の研究グループが突き止めた、というニュースをつい先日見かけました。 この研究成果は名古屋市で開かれている日本癌(がん)学会で9月27日に発表され、その内容は「ヒトの細胞に、緑……

第110回 「生命のロウソク、どこにあります?」

東洋医学コラム

人間は年を取ってくると全身の血管の動脈硬化が進み血液の流れがだんだんと悪くなってきて寒がりになるというふうに思われていますが、中医学的には年を取って腎が衰えることも体温が低くなる原因とされています。 というのは、腎には「命門の火」とよばれる生命のロウソクのようなものがあり、年を取って腎が衰えてくるとそれらも弱って体温を維持できなくなると考えられているからです……

第109回 「要注意、ガンより怖い病気」

東洋医学コラム

現代の医学では腎臓の働きは意外と複雑で、老廃物の排泄や水分代謝の他に造血・ホルモン系の調節・血圧の調整・カルシウムの吸収を促進し骨を作るなど多くの作用があると考えられています。 一方、中医学でも腎の働きはさらに複雑で、脳髄を養う・免疫系を支配する・体温を維持する・呼吸の補助をするということにまで関与しているとされています。 また、現在の日本は世界でも指折りの……

第108回 「磁石は耳鳴りに効く?」

東洋医学コラム

腎を丈夫にする漢方薬群は補腎薬といわれ、六味丸という漢方薬を基本にいろいろな処方が作られています。日本では八味丸(八味地黄丸)が有名ですが、八味丸もこの仲間です。 しかし、八味丸は体力が低下している寒がりの人向けの処方なので、元気な人や暑がりのひとに飲ませるとのぼせたり心臓の動悸がひどくなったりしてかえって身体の調子が悪くなったりします。 日本では、効能や効……

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