「東洋医学コラム」の記事一覧

第313回 「ダテに年は取らず」

東洋医学コラム

最近、日本ではテレビや新聞などのコマーシャルに人気のある映画スターやテレビタレント、スポーツ選手などを起用することが非常に流行しているようですが、私はそれらのコマーシャルを見るたびにポール・ニューマンというアメリカ人の映画俳優を思い浮かべます。 ポール・ニューマンはアクターズスタジオ出身の演技派俳優でありながら、多くの客を呼べる人気俳優でもありました。しかし……

第312回 毒のないトラフグの味は?

東洋医学コラム

カキやハマグリなどの二枚貝は大量の海水を体内に取り込んで、プランクトンなどのエサだけを濾過吸収し生きています。同様に、海水中のノロウイルスもプランクトンのように二枚貝の体内に取り込まれ体内濃縮されます。 通常、このようなノロウイルスの濃縮は他のいろいろな二枚貝でも起こっているのですが、ノロウイルスは熱に非常に弱いため、十分に加熱調理さえすれば食中毒が起こる危……

第311回 ノロウィルスが、水道水に弱い理由とは?

東洋医学コラム

ロウィルスによる感染性胃腸炎が原因で7人の方が亡くなった広島県の特別養護老人ホームの場合、「単なる食中毒か感染症か、 判断を迷ってしまった」というふうに経営者が釈明していましたが、確かにノロウィルスの症状は単なる食中毒と見誤りやすいようです。 また、2003年度に保健所へ報告された食中毒の患者の約3分の1がノロウィルスによるものだったという話ですが、現在、こ……

第310回 今回のノロウィルスの流行は・・・

東洋医学コラム

全国の高齢者収容施設で、下痢や吐き気、腹痛などを訴える入所者が昨年末から相次ぎ、大きな社会問題となっています。ほとんどの場合、ノロウィルスによる感染性胃腸炎が原因と見られていますが、どうして急に このような大量発生を起こすようになったのでしょうか。 一般に、ノロウィルスは冬場に比較的よく見られる病原体で、カキやハマグリなどの二枚貝を生食したり、保菌者や汚染物……

第309回 「免疫力を増やす食べ物」

東洋医学コラム

我々、日本人の頭の中はいつのまにか物事の肝心な部分が見えにくい構造になってしまい、自分で考えることがほとんど出来なくなってしまったようです。 先日、NHKのテレビで「食べて治す」という題名の番組を1時間近くに渡って放送しておりましたが、その内容はあまりに当たり前の話でした。 病気を治すには薬だけでなく食事が大切である、といった内容の趣旨でしたが、そんなことは……

第308回 「不治の病い」

東洋医学コラム

自分が運がいいと思う人と運が悪いと思う人の心理分析をして、運を鍛える4つの法則を提唱している人の話を先日、Q先生もコラムで書いておられましたが、まったくその通りだと思います。 特に4つの法則の中に、「運のいい人は、将来に対する期待が夢や目標の実現を促す」というものがありましたが、これは医療の現場においても非常に説得力のある言葉です。 例えば治療が難しい患者さ……

第307回 「とても寒い話」

東洋医学コラム

昔のエスキモーの人たちは氷の上で裸で寝ていた、という話を聞いたことがあります。驚きべきことに、彼らは氷の上で裸で寝ていても凍傷にかからなかったそうです。 しかし、現代のエスキモーの人たちがそんなマネをしたら、すぐに凍傷にかかってしまいます。どうして彼らが凍傷にかかるようになってしまったのか、不思議に思った人類学者がいろいろ調査したところ、意外なところにその原……

第306回 あの五嶋みどりさんが (その2)

東洋医学コラム

先天的に聴覚が鈍感であるとか、異常に丈夫であるというのなら話は別ですが、通常の構造の耳をした人間であれば楽器の奏でる大きな音や鋭い音質の音を毎日のように聞き続けることは、耳だけでなく身体のほうにも 物理的に大きな影響を及ぼすと思われます。 例えば中医学では、耳は五臓六腑の「腎」と関係が深く、聴覚に対しての物理的な刺激は腎に大きな影響を与えると考えられています……

第305回 あの五嶋みどりさんが (その1)

東洋医学コラム

わずか10才でニューヨークフィルの大晦日コンサートにソリストとして招かれ、スタンディング・オヴェイションを受けた日本が誇る世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどりさんへのインタビュー番組をお正月にNHKで放送していましたが、番組の中で彼女は原因不明の拒食症で一時期、相当困っていたという話をされておられました。 拒食症は主に精神的なストレスによることが多いものですが……

第304回 ヤンキースの松井選手の場合は

東洋医学コラム

偽医者が捕まった場合、患者さんへのインタビューやテレビや新聞などの報道を見ていると、「やさしくて、名医」という評判をとっていることが実に多いものです。 やさしくて気さくだから名医なのか、と釈然としない方もお医者さんの中にはおられるとは思いますが、患者さん側からすれば、やさしく話しやすいことは現在ではやはり名医の必要条件となりつつあります。 しかし、よく考えて……

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