「名医とは、どんな先生なのでしょうか?」

例えば、アトピーの場合、治療法は様々です。ステロイドを使う先生もいれば、ステロイドの使用をなるべく控えたり、全く使用しない先生もいます。また、身体の消毒のために、イソジンを使う先生もいれば、イソジンはダメという考え方の先生もいます。つまり、アトピー治療にも様々な方法があるのだということがわかります。

ただ、アトピー治療に限らず、「名医」と呼ばれる先生には、何か共通点があるように思います。ずっと前から、「その共通点は何だろう?」と考えていたのですが、最近、「これだ!」と思ったことがあります。

それは、「患者さんとの関係には、4つのレベルがある」という話です。

ほとんどの病院は、肌もろくに見ないでステロイドを処方してくれるだけでした。あるいは、血液検査などが表示されているパソコンだけをじっと見つめ、私たちに視線を合わせようとしないお医者さんなど・・・

患者さんが待合室にたくさんいる時など、一人ひとりを丁寧に診るということは、とても難しいということは理解できます。でも、あまりにも機械的な流れ作業のような診察では、患者サイドとしては納得できない部分もあるのです。

私たちが経験したアトピー治療のほとんどは、レベル1の段階で終了していました。しかし、ただ一人だけ違う先生がおられました。息子がアトピーを発症し、あちらこちらの病院を転々としていた時、「あの先生、優しくて嬉しかった」 と、息子が言った先生がいたのです。

その先生は、学校での悩み、生活習慣など、いろいろ質問をしてくれ、そして相談に乗ってくれました。また、かゆみが発生するメカニズムや肌の変化の理由など、とてもわかり易く教えてくれました。先生のアドバイスを受け、食事や生活などにも気をつけてから、息子のアトピーはよい方向に向かい始めたのです。

今思うと、先生はレベル3で私の息子に向き合ってくれていたことがわかります。もちろん、先生はレベル3という言葉はご存じないと思います。おそらく、先生の診療方針が患者としっかり向き合うというところにあったのではないかと思うのです。こうした先生には安心感があるんです。

うまく言葉では言い表せないのですが、薬とかそういうものではない部分にもアトピーを良くするヒントがあるのではないかと思います。「よし、アトピーは治るんだ!」という気持ちにさせてくれるお医者さんでした。こういう先生を、私は名医と呼ばせていただきたいなと思います。

★レベル1 : 痛み等がある時には湿布薬などを処方し、その痛みを取り除くことだけを考えるレベル。

★レベル2 : その痛みの原因を探そうと試みるレベル。

★レベル3 : どうして、その痛みの原因が起こるのか?患者さんの言うことをしっかり聞き、もう少し内面に入って一緒に解決しようというレベル。

★レベル4 : もっと大きな視点で見るレベル。患者さんがその医者と出会ったことで、何か新しい展開や未来が開けるレベル。
 

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城戸克治

虎ノ門漢方堂アドバイザースタッフ
城戸常雄 医学博士(京都大学医学部卒、元京大病院医師、元米国立衛生研究所)
城戸宏美 看護師・登録販売者(福井県立大学卒、元福井大学医学部付属病院)