「痛み」や「しびれ」のつらさは、経験した人でないと分からないものです。腰や足に激痛が走ると、立っていることさえ満足に出来ません。

西洋医学における痛みやしびれの治療法といえば、消炎鎮痛剤の内服・消炎鎮痛剤配合の湿布・痛み止めの坐薬・神経ブロック注射・コルセット・牽引療法・温熱療法・運動療法・・・などが主なものです。もちろん、これらの治療法でも痛みやしびれは軽減しますが、しばらくするとまた症状はぶり返してきます。なぜなら、根本的な原因を治すものではなく、症状緩和が目的の治療法だからです。

西洋医学では人間の身体を部品の集合体と考え、部品に異常があればその異常を治すという方法を取ります。しかし、人間の身体は機械のような単なる部品の集まりではありません。組織や臓器は独立した存在ではなく、互いに影響し合う関係を持っています。そのため、いくら部品を検査して異常を突き止めても、そこから生まれる治療法は根本的な解決には結びつきません。

一方、東洋医学には西洋医学と異なる痛みとしびれの治療法が存在します。西洋医学では足の痛みやしびれの多くは、腰椎や関節などに問題があるとされますが、東洋医学では古い血の滞りで起きる血行障害が原因と考えられています。それは、冷えや湿気などの影響で、血流が悪くなることから始まります。その状態が進んでくると、血液中の酸素や栄養が不足して、神経や周囲の組織を維持することが出来なくなって、痛みやしびれが出現してくるのです。

・冷えや湿気などの影響を受けた身体を立て直す。
・神経及び周囲の組織への血流を回復させる。
・症状が半年以上続く場合は、気の不足も補う。

東洋医学では、これら3つの方法を組み合わせて対処していくわけですが、半年以上続く痛みやしびれの改善には気の充実が必要となります。「健全な精神に、健全な肉体は宿る」という格言がありますが、東洋医学では身体の自然治癒力だけでなく、心が持っている自然治癒力も重視して症状の改善を図っていくのです。

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虎ノ門漢方堂アドバイザースタッフ
城戸常雄 医学博士(京都大学医学部卒、元アメリカ国立衛生研究所)
城戸宏美 看護師・登録販売者(福井県立大学卒、元福井大学医学部付属病院)

下記の症状でお悩みの方も、ご相談ください。

気の力が衰えると、患部から毒素をうまく排出できず、痛みやだるさなどの症状が現われます。 血液の流れが弱くなると、患部が冷えて毒素が溜まりやすく、痛みや冷えなどの症状が悪化します。 水分の代謝が悪いと、患部が水浸しの状態になって、痛みや冷えなどの症状が長引きます。

2種類以上の漢方薬を服用している場合は、生薬の重複にも注意が必要です。重複している生薬の量によっては、過剰摂取になってしまう可能性があるからです。例えば、甘草は多くの漢方薬に配合されていますが、主成分のグリチルリチン酸が体内のカリウム排泄を促進するため、取り過ぎると低カリウム血症を引き起こします。低カリウム血症になると筋力の低下が生じるため、筋肉のぴくつき・こわばり、けいれん、腸閉塞、呼吸不全、低血圧…などの症状がでることがあります。