中医学的に腎と膀胱が弱い人の性格は、保守的で消極的になりやすく新しいことなどにあまり興味を示さなくなる傾向があります。 また、腎が弱いということは老化が進んでいるのと同じことですから、物忘れ・精力減退・尿が近い・ひざや腰の痛み・骨密度が低くなる・耳が遠くなる・抜け毛・白髪・歯が抜ける・皮膚がガサガサする・動作が緩慢になるなど老人に特有の症状が数多く現れてきま……
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第103回 「体操で病気を治す」
漢方薬が効く理由として、それ自体に含まれる成分が例えばビタミンやミネラルのように人体に必要なものであったりする場合や、漢方薬が身体のどこかの部分を刺激してそこの働きを活発にする場合などがあります。 鍼灸などでは、「ツボ」と呼ばれる小さな部分を針やお灸で刺激してそれに対応する内臓や器官などを活性化させて治療しています。どの部分を刺激すればよいのかは、長い経験の……
第102回「色彩の東洋医学」
グレープフルーツの香りが脂肪の燃焼を促進させるとかラベンダーの香りが副交感神経を刺激して太るようにするとかの研究がなされ、それを裏づける結果も出ているという記事を先日どこかで拝見いたしました。確かに、カレーや焼き肉の匂いがすれば食欲も湧きますし、身体もシャキっとするような気分にもなります。 このように、匂いで身体を刺激できるなら色でも同じような可能性があるの……
第101回 「トリカブト配合の漢方薬」
日本では、ものの要所を「肝腎要め」というふうに表現しますが、中医学でも肝と腎は特に重要なところでお互いに深いつながりがあると考えられています。そのため、肝を強化するときには腎も一緒に強化する方法がよくとられます。また、肝・腎を強化すれば、目・耳・骨を丈夫にすることもできるため、老化防止にも大へん役に立ちます。 肝と腎を強化する漢方薬はいろいろありますが、それ……
第100回 「疲れませんか?パソコン前のあなた」
肝は老化により衰えるだけでなく、睡眠不足や精神的なストレスさらに運動不足などによっても傷みます。その理由としては、睡眠不足やストレスで副交感神経がうまく働かずに血管が収縮したり、運動不足で血管などが固くなって肝など内臓への血流が悪くなることが考えられます。 最近ではパソコンやテレビゲームの愛好者が増え、若い人の中にも目の疲れや視力減退などの症状を訴える人が非……
第99回 「肝っ玉母さん?」
五臓六腑の肝は、内臓的には西洋医学における肝臓の概念とほぼ一致します。しかし、肝はそのほかにも目・筋肉・消化器・婦人科系や情緒などの精神面にも大きな影響を与えます。 一方、「胆」も西洋医学の胆のうの概念と同じく、胆汁を貯蔵し小腸にそれを排泄して脂肪らの消化吸収を助けるところとされています。しかし、中医学では、胆はその作用のほかに人間の決断力を支える働きがある……
第98回 「イヤな夢を見るのは病気?」
肝に障害が起こったりすると、その反応はまず人間の感覚の中でも一番重要な目の部分に現れることが多いものです。具体的には、目が疲れる・かすむ・ぼやける・まぶしい・痛む・涙目・ドライアイ・白内障・視力が低下するなどの症状が起こってきます。 さらに、このような状態が長く続けば、筋肉や筋肉の一部である爪にもいろいろな影響が現れてきたりします。具体的に例を挙げれば、左肩……
第97回 「レバーを食べて肝臓病に?」
中医学では、肝は気・血・水の中の血の貯蔵庫とされるほかに汚れた血を解毒する作用や血に栄養を与える作用があるとされるため、血を「肝血」というふうに呼ぶことがあります。肝血は、人体のすべての組織・内臓・器官に運ばれ、それらが正常に働けるように栄養を供給し養っています。 そのため、中医学では、肝血はテレビの電源や自動車のガソリンなどのエネルギーと同じようなものと考……
第96回 「爪でわかる病気」
中医学では、五臓六腑の肝と胆の系統が弱くトラブルを起こしやすいひとの性格は、すぐ興奮して怒る・イライラしやすい・短気である・そわそわして落ち着きがない・他人に対して攻撃的である・気が変わりやすいなどの傾向が見られるとされています。 人相的にも目つきが鋭いタイプのひとが多く、感受性が強く物事に対して敏感で、特に女性では生理前になるとイライラしてヒステリーを起こ……
第95回 「健全な精神は、健全な肉体に宿る」
病気の部位や性質から病気の原因を知ることができたら、その原因がどこからきているのかを・外因(環境など外部的要素が原因となっているもの)・内因(人間の感情などの内部的要素によるもの)・不内外因(外因でも内因でもないもの)の3つに区別して考えていきます。これを「病因弁証」といいます。 まず、「外因」には気象状況などの変化を元に考えられた風・寒・暑・湿・燥(乾燥)……