adminさんの記事一覧(168 / 177ページ目)

第94回 「気・血・水」

東洋医学コラム

いろいろな症状から病気の部位を予測できる臓腑弁証でどの臓器が異常を起こしているかが分かったら、その異常がどんな性質のものかを先述の八鋼弁証や「気・血・水(津液)弁証」などの方法を使って探っていきます。 気・血・水弁証とは人体の構成要素である気・血・水のバランスを把握する診断学で、それらが過不足なくスムーズに体内を廻っていれば正常な状態というふうに考えます。 ……

第93回 「五臓六腑の異常を見つける方法」

東洋医学コラム

慢性病や太れない・むくみやすい・風邪をひきやすい・足腰が弱いなどの体質的な異常がある場合には、五臓六腑のどこに異常があるのかを中医学の知識に基づいて判断していきます。これを「臓腑弁証」といい、たいへん役に立つ弁証法であります。 臓腑弁証には独特の経験則があり、症状によってどの部分の臓器が異常を起こしているかを予測することもできます。例えば、目に何らかのトラブ……

第92回 「コンビニの非常識!?」

東洋医学コラム

医薬品を薬局や薬店以外でもまた資格者なしでも自由に販売できるようにという意見が、一部のコンビニなどから上がっています。 一見、このことは世界の常識であるかのように聞こえますが、医薬品の規制がないただひとつの国であるアメリカでも、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどの店頭で風邪薬や咳止めの大量購入や大量の盗難が横行してこれが犯罪に結びつくことが多いため、一部……

第91回 「鼻水や鼻づまりの緩和成分に要注意!!」

東洋医学コラム

市販の鼻炎用内服薬や風邪薬にも含まれている鼻水や鼻づまりの症状を緩和する成分「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」の副作用で、脳出血やクモ膜下出血を起こしたとの医療機関からの報告が今年になって相次ぎ、厚生労働省は8月8日に国民に注意を呼びかけるとともに、各製薬会社に対して使用上の注意の改訂と他の成分への切り替えを早急に行うよう指示しました。 以前に、こ……

第90回 「十通りの治療法があります」

東洋医学コラム

現代の西洋医学では、以前には想像もつかなかった優れた診察法や検査法がいろいろ開発されております。例えば、胃カメラでは胃の中を見れますし、超音波検査では肝臓や腎臓の様子を知ることもできます。さらに、CTやMRIなどでは人体の内部を画像として表わすことさえできます。 しかし、あまりに細部まで調べられるようになったことで病人よりも病気自体に関心が行き過ぎてしまい、……

第89回 「実証と虚証」 

東洋医学コラム

八綱弁証という物差しで身体を診る場合、健康状態がおかしくなってきたときには、身体に何らかのものが過剰になっていないか・不足していないかということも疑ってみます。 例えば、食べ過ぎによる肥満では身体に余分な脂肪やコレステロールとか糖分などが溜まって、高血圧・動脈硬化・糖尿病などの病気を引き起こしている可能性がありますし、血行障害やストレスなどで身体に害を及ぼす……

第88回 「熱証と寒証」

東洋医学コラム

八綱弁証という物差しで身体を診る場合、病気の性質が寒性か熱性であるかを判定することは、治療の方法を決める上で大変に重要なことです。 寒性の病気を冷やしたり・熱性の病気を温めたりしてしまうと、よくなる病気まで逆に悪化してしまいます。原則として、寒性の病気は温めて、熱性の病気は冷やして治療していきます。 例えば、寒性の病気の場合、寒がり・厚着・顔色が青白い・温か……

第87回 「人体を中華料理に例えると」

東洋医学コラム

八綱弁証という物差しで身体を診る場合、まず始めにすることは病気の位置を探ることです。皮膚や粘膜・筋肉・関節など身体の浅いところに病気があるのか、内臓を中心とした深いところにあるのかを考えます。 人体の構造は、中華料理に例えると肉まんやシューマイ・ぎょうざのようなものです。皮の部分が表・裏の表とすると、肉や野菜の詰まった中身の部分は裏にあたります。 「表」すな……

第86回 「サメ軟骨の矛盾」

東洋医学コラム

サメの軟骨がガンに効く・ひざの痛みによいとかいった話は、新聞や雑誌の広告に毎日のように溢れています。 そして、その広告のどれもに、サメの体の骨の70%は血管のない軟骨で形成されており、その軟骨に血管の生成を抑える成分が含まれているということが書かれています。さらに、その血管の生成を抑える成分として特殊なタンパク質とコンドロイチンが確認されており、これらの成分……

第85回 「ノーベル賞の小柴先生と邱先生」

東洋医学コラム

つい先日の日曜日、ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生の講演を聞きに行ってまいりました。運良く、一番近い席を取ることができ、お顔を間近かに拝見することもできました。 講演の内容は「ニュートリノ」についてのことでしたが、難しい内容の話を私たち物理学にくわしくない人間にもやさしく理解できるように話され、小学生から大学生さらに年配の聴衆の方たちまでも皆さん引き……

ページの先頭へ

メニュー