adminさんの記事一覧(168 / 177ページ目)

第97回 「レバーを食べて肝臓病に?」

東洋医学コラム

中医学では、肝は気・血・水の中の血の貯蔵庫とされるほかに汚れた血を解毒する作用や血に栄養を与える作用があるとされるため、血を「肝血」というふうに呼ぶことがあります。肝血は、人体のすべての組織・内臓・器官に運ばれ、それらが正常に働けるように栄養を供給し養っています。 そのため、中医学では、肝血はテレビの電源や自動車のガソリンなどのエネルギーと同じようなものと考……

第96回 「爪でわかる病気」

東洋医学コラム

中医学では、五臓六腑の肝と胆の系統が弱くトラブルを起こしやすいひとの性格は、すぐ興奮して怒る・イライラしやすい・短気である・そわそわして落ち着きがない・他人に対して攻撃的である・気が変わりやすいなどの傾向が見られるとされています。 人相的にも目つきが鋭いタイプのひとが多く、感受性が強く物事に対して敏感で、特に女性では生理前になるとイライラしてヒステリーを起こ……

第95回 「健全な精神は、健全な肉体に宿る」

東洋医学コラム

病気の部位や性質から病気の原因を知ることができたら、その原因がどこからきているのかを・外因(環境など外部的要素が原因となっているもの)・内因(人間の感情などの内部的要素によるもの)・不内外因(外因でも内因でもないもの)の3つに区別して考えていきます。これを「病因弁証」といいます。 まず、「外因」には気象状況などの変化を元に考えられた風・寒・暑・湿・燥(乾燥)……

第94回 「気・血・水」

東洋医学コラム

いろいろな症状から病気の部位を予測できる臓腑弁証でどの臓器が異常を起こしているかが分かったら、その異常がどんな性質のものかを先述の八鋼弁証や「気・血・水(津液)弁証」などの方法を使って探っていきます。 気・血・水弁証とは人体の構成要素である気・血・水のバランスを把握する診断学で、それらが過不足なくスムーズに体内を廻っていれば正常な状態というふうに考えます。 ……

第93回 「五臓六腑の異常を見つける方法」

東洋医学コラム

慢性病や太れない・むくみやすい・風邪をひきやすい・足腰が弱いなどの体質的な異常がある場合には、五臓六腑のどこに異常があるのかを中医学の知識に基づいて判断していきます。これを「臓腑弁証」といい、たいへん役に立つ弁証法であります。 臓腑弁証には独特の経験則があり、症状によってどの部分の臓器が異常を起こしているかを予測することもできます。例えば、目に何らかのトラブ……

第92回 「コンビニの非常識!?」

東洋医学コラム

医薬品を薬局や薬店以外でもまた資格者なしでも自由に販売できるようにという意見が、一部のコンビニなどから上がっています。 一見、このことは世界の常識であるかのように聞こえますが、医薬品の規制がないただひとつの国であるアメリカでも、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどの店頭で風邪薬や咳止めの大量購入や大量の盗難が横行してこれが犯罪に結びつくことが多いため、一部……

第91回 「鼻水や鼻づまりの緩和成分に要注意!!」

東洋医学コラム

市販の鼻炎用内服薬や風邪薬にも含まれている鼻水や鼻づまりの症状を緩和する成分「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」の副作用で、脳出血やクモ膜下出血を起こしたとの医療機関からの報告が今年になって相次ぎ、厚生労働省は8月8日に国民に注意を呼びかけるとともに、各製薬会社に対して使用上の注意の改訂と他の成分への切り替えを早急に行うよう指示しました。 以前に、こ……

第90回 「十通りの治療法があります」

東洋医学コラム

現代の西洋医学では、以前には想像もつかなかった優れた診察法や検査法がいろいろ開発されております。例えば、胃カメラでは胃の中を見れますし、超音波検査では肝臓や腎臓の様子を知ることもできます。さらに、CTやMRIなどでは人体の内部を画像として表わすことさえできます。 しかし、あまりに細部まで調べられるようになったことで病人よりも病気自体に関心が行き過ぎてしまい、……

第89回 「実証と虚証」 

東洋医学コラム

八綱弁証という物差しで身体を診る場合、健康状態がおかしくなってきたときには、身体に何らかのものが過剰になっていないか・不足していないかということも疑ってみます。 例えば、食べ過ぎによる肥満では身体に余分な脂肪やコレステロールとか糖分などが溜まって、高血圧・動脈硬化・糖尿病などの病気を引き起こしている可能性がありますし、血行障害やストレスなどで身体に害を及ぼす……

第88回 「熱証と寒証」

東洋医学コラム

八綱弁証という物差しで身体を診る場合、病気の性質が寒性か熱性であるかを判定することは、治療の方法を決める上で大変に重要なことです。 寒性の病気を冷やしたり・熱性の病気を温めたりしてしまうと、よくなる病気まで逆に悪化してしまいます。原則として、寒性の病気は温めて、熱性の病気は冷やして治療していきます。 例えば、寒性の病気の場合、寒がり・厚着・顔色が青白い・温か……

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