adminさんの記事一覧(172 / 174ページ目)

第30回「陽虚の舌」

東洋医学コラム

もし、あなたの舌が大きくむくんだように見える、歯の跡がついていたりする。舌は淡い白色、舌苔も白くて薄い場合、あなたは気と体を温める力が不足している状態です。・・・中医学的にいえば、「陽虚」といいます。 その場合、疲れやすい・体に力が入らない・めまい・動くとすぐに息切れする・汗をかきやすい・風邪をひきやすいなどの気の不足による症状の他に、寒がりでいつも手足が冷……

第29回「水分過剰の舌」

東洋医学コラム

舌が大きくはれぼったく、色は淡い白色で、舌苔は厚くて剥がれにくい。このような舌は、色の白い肥満タイプの方に多く見られ、体内の水分が過剰であることを示しています。・・・中医学的にいえば、「痰湿(たんしつ)」という状態です。 こういう状態の時は、むくみやすい・体がすっきりせず重だるい・軟便気味で下痢しやすい・口が粘る・口が甘いなどの症状が見られます。 食べるとよ……

第28回「血液ドロドロの舌」

東洋医学コラム

舌の表面が乾燥して縦に裂け目があり、舌の色が濃い紅色で舌苔は少ない場合、体内の水分が不足している状態を示しています。・・・中医学的にいえば、「陰虚」という状態です。よくある症状としては、のどの渇き(特に夜、渇きがひどい)・手のひらや足のうらがほてる・皮ふがカサカサする・寝汗をかく・微熱があることなどです。 このような症状は、体内にあるべき水分の量が不足して自……

第27回「於血(おけつ)の舌」

東洋医学コラム

もし、あなたの舌の色が青紫色とか暗い紅色をしていて、さらに、しみのようなものが見られたり、舌の裏側の静脈が怒張していたりしたら、それは、かなり血の流れが悪くなっているということを示す注意信号です。(舌苔は白く薄い)・・・中医学的にいえば「於血(おけつ)」という状態です。 月経痛がひどい・月経に塊まりが混じる・目の下に隈ができやすい・顔色がどす黒いなどの血液の……

第26回「血虚の舌」

東洋医学コラム

もし、あなたの舌の色が淡い白色で、舌の厚みが薄くやせていて、舌苔が白く薄い場合、あなたの血液は不足している可能性があります。・・・中医学的にいえば、「血虚」という状態です。めまいや動悸・立ちくらみがある・不眠・手足のしびれ・血色が悪い・口唇や爪が白っぽいなどの貧血に多い症状がよく見られます。 こんなとき、中医学では「女性の宝」と呼ばれる当帰(とうき)という生……

第25回「ストレスが溜まった舌」

東洋医学コラム

もし、あなたの舌の両方の縁(ふち)の部分の色が青紫色とか暗い紅色になっていたら、あなたはストレスが溜まって気の巡りが悪くなっている可能性があります。(舌苔は白くて薄い)・・・中医学的にいえば、「気帯」という状態です。 よくある症状は、胸のつまったような感じ・胃がもたれた感じ・お腹が張る・便がすっきり出ない・ガスがたまる・イライラしやすい・気分が落ち込みやすい……

第24回「舌で判断できること」

東洋医学コラム

舌の形状には代表的なパターンがあり、色々なことが推測できます。(いくつかのパターンが複合している場合もあります) もし、あなたの舌が大きくぼてっとしていたら(歯の跡がついていたりすることもあります)、あなたは気が不足している可能性があります。こんな場合、舌の色は淡い紅色とか淡い白色で、舌苔は白くて薄いものです。そして、疲れやすい・体に力が入らない・動くとすぐ……

第23回「乾布摩擦と花粉症」

東洋医学コラム

花粉症の体質を改善する方法の一つに、外部からの病邪の侵入を防いだり気候などの外部環境に対応したりする、「衛気(えき)」と呼ばれる身体の表面の防御膜を強化する方法があります。 衛気を増やす漢方薬として有名なのが「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」で、その名の通り、外部からの病原菌の侵入や環境の変化から身体を守ってくれます。 玉屏風散は、防風・白朮・黄耆の三つの温……

第22回「花粉症の薬でイライラする?」

東洋医学コラム

日本では、花粉症に「小青竜湯」という漢方薬をよく使います。しかし、小青竜湯は葛根湯の仲間で体を温める作用が強いので、熱があるタイプの花粉症には向きません。 「大リーグの選手が練習中に死亡し、使用中のダイエット薬に含まれているエフェドリンが心臓発作を引き起こした可能性がある」という記事が新聞に載っていましたが、葛根湯や小青竜湯にも「エフェドリン」は含まれていま……

第21回「花粉症のTさんからの手紙」

東洋医学コラム

読者のTさんから、お手紙をいただきましたので、花粉症について少し説明をしたいと思います。 「いつも楽しく拝見させていただいています。大阪に住む31歳の花粉症の男です。今の時期になると花粉症に悩まされます。予防策として、耳鼻科から抗アレルギー剤をもらい、ヨーグルトを食べ、甜茶を飲み、シソの味油のサプリメントを食しています。いっそのこと、何年かかってもいいので、……

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