adminさんの記事一覧(173 / 177ページ目)

第47回「郷に入れば、郷に従え」

東洋医学コラム

春は「肝」に関係が深い季節で、肝の症状は春に変化することが多いものです。肝は、伸び伸びすることを好み、ウジウジ・グズグズ・イライラすることを嫌います。そのため、毎日の生活や仕事でストレスを溜めて、悩んだり怒ることはよくありません。なるべく、気分よく楽しく生活することが必要です。 肝によい影響を与える果物として、リンゴやユズなど体を温めるもの、レモンなど体を冷……

第46回「酢の取り過ぎは禁物です」

東洋医学コラム

酸っぱい味のものは、五臓六腑の「肝」の異常に対して有効です。適量であれば、五臓の肝の働きを正常にし、体の疲れを取り、精神のいらだちを鎮静し、眠りを深くし、目の疲れを除き、胃腸の働きを整えます。但し、胃腸を傷つけるので取り過ぎは禁物です。 一般に、酸っぱい味の食べ物は収れん性を持っています。収れん性とは、梅干しやレモンなどの酸っぱいものを食べると思わず口をすぼ……

第45回「人類の宝、抗生物質は正しく使う」

東洋医学コラム

細菌に感染した場合、抗生物質が使われる理由について話します。まず、細菌に感染したということは、体の抵抗力が弱っている状態なわけですから、細菌の増殖を止めるための手段として、細菌の種類に合わせた抗生物質を使う場合があります。 抗生物質は副作用がありますし、肝臓にも負担が掛かります。しかし、副作用よりも細菌感染を抑えるメリットのほうが大きいと考えられる場合には使……

第44回「アレルギー治療の落とし穴」

東洋医学コラム

アトピー・花粉症・ぜんそくは、主にアレルギーによって引き起こされる病気です。アレルギーとは、通常では体に害を与えない花粉・ハウスダスト・カビ・食物などに対して、免疫系が過剰反応を起こした状態を指します。 ですから、アレルギー治療の本質は、それらに対して免疫系が過剰反応しないようにすることで、アレルゲンを避け続けたりステロイドを使い続けることだけではないはずで……

第43回「痛みと賢く付き合う」

東洋医学コラム

「○○○を飲んだら、3日でひざの痛みや腰痛が治った」とかいう広告のようなものを、この頃よく目にします。もちろん、単なる打ち身や捻挫なら早く治るでしょうが、お年寄りなどのひざや腰の痛みは、その部分の筋肉が弱ってきたり、血液の流れが悪くなってきたり、骨や軟骨などがスリ減ってきたりして、総合的に痛みが起こっている場合がほとんどですから、3日ぐらいで治ることは物理的……

第42回「顔が黒くなったら、老化を疑え」

東洋医学コラム

顔色がだんだんと黒っぽくなってきたら、「腎」の異常を疑います。但し、日焼けの場合は除きます。 現代医学における腎臓の働きは、ただ単に尿をつくるだけでなく、体の老廃物を取り除くフィルターの役目・体の水分や塩分などの調節をする役目・血圧を上昇させる物質の分泌・ビタミンD3の活性化・副腎皮質ホルモンの分泌など、いろいろな方面に及んでいることが分かっています。 中医……

第41回「A型肝炎の漢方薬」

東洋医学コラム

現在、中国および香港を中心に東南アジアの国々では、正確な情報もわからないまま国家の対応にも不安を感じながら、新型肺炎の感染に人々は戦々恐々とした日々を送っています。 また、テレビではほぼ毎日のように人々がマスクを着用している姿が放映されており、アジア各国ではキムチやヤクルトが新型肺炎に効くというウワサで急激に売れる騒ぎになっています。 以前、インフルエンザ特……

第40回「パンデミック」

東洋医学コラム

「自国内で、新たな感染者が見つからなければ、28日にも新型肺炎の制圧をべトナムが宣言する」という新聞記事を目にしましたが、ベトナムが今回行ったような感染者を迅速に隔離して感染の拡大を阻止する方法は、新型肺炎のように治療手段がまだ見つからない伝染性の強い病気に対しては、必要かつ有効な方法です。 「病気=薬で治す!」というふうに、我々はすぐに考えてしまいますが、……

第39回「なぜ、美人薄命なのか?」

東洋医学コラム

顔色がだんだん白っぽくなってきたら、「肺」の異常を疑ってみます。もちろん、貧血気味のときもありますが、その場合は口びるの色も薄くなります。また、美人薄命とよくいわれますが、その語源は、肺結核の女性が細面で色白く綺麗に見えたからだと聞いたことがあります。確かに、テレビや映画で肺を患っている病人の役柄は細面の綺麗な女優さんが演じることが多いように思われます。 現……

第38回「原因不明の出血には…」

東洋医学コラム

知らないうちに内出血のアザが出来ていたり、歯を抜くと血が止まりにくい体質の方がおられます。また、生理の時の出血量が異常に多かったり、生理の出血がいつまでもダラダラと長びくような傾向がある方もおられます。 こういう場合、西洋医学では血小板らが減少していないか・ビタミンCやビタミンKなどが不足していないか・肝臓や婦人科系らに病気がないかなどを調べます。しかし、い……

ページの先頭へ

メニュー