adminさんの記事一覧(164 / 174ページ目)

第110回 「生命のロウソク、どこにあります?」

東洋医学コラム

人間は年を取ってくると全身の血管の動脈硬化が進み血液の流れがだんだんと悪くなってきて寒がりになるというふうに思われていますが、中医学的には年を取って腎が衰えることも体温が低くなる原因とされています。 というのは、腎には「命門の火」とよばれる生命のロウソクのようなものがあり、年を取って腎が衰えてくるとそれらも弱って体温を維持できなくなると考えられているからです……

第109回 「要注意、ガンより怖い病気」

東洋医学コラム

現代の医学では腎臓の働きは意外と複雑で、老廃物の排泄や水分代謝の他に造血・ホルモン系の調節・血圧の調整・カルシウムの吸収を促進し骨を作るなど多くの作用があると考えられています。 一方、中医学でも腎の働きはさらに複雑で、脳髄を養う・免疫系を支配する・体温を維持する・呼吸の補助をするということにまで関与しているとされています。 また、現在の日本は世界でも指折りの……

第108回 「磁石は耳鳴りに効く?」

東洋医学コラム

腎を丈夫にする漢方薬群は補腎薬といわれ、六味丸という漢方薬を基本にいろいろな処方が作られています。日本では八味丸(八味地黄丸)が有名ですが、八味丸もこの仲間です。 しかし、八味丸は体力が低下している寒がりの人向けの処方なので、元気な人や暑がりのひとに飲ませるとのぼせたり心臓の動悸がひどくなったりしてかえって身体の調子が悪くなったりします。 日本では、効能や効……

第107回 「天命を伸ばす方法」

東洋医学コラム

腎の衰えは耳の働きに影響を与えるだけでなく、耳の色やツヤなどにも現れてきます。例えば、一般に耳というものは、赤ん坊はもちろんのこと60歳ぐらいの年齢の方でも、ほかの皮膚の部分に比べてみるとずいぶんきれいな色をしており血色もツヤもよいことが多いものです。 しかし、年齢と関係なしに肉体的な老化が進んできた場合では、耳の色やツヤはだんだん悪くなってきます。もし、鏡……

第106回 「可燐な少女のストレプトマイシン」

東洋医学コラム

土の中の放線菌から「ストレプトマイシン」を発見した細菌学者のワックスマン博士が、ノーベル賞の受賞のためスウェーデンの首都ストックホルムを訪れたとき、彼は可燐なオランダセキチクという花を五輪、胸に抱いた幼い少女の訪問を受けました。 幼い少女がその五輪の花を博士に差し出すと、それを眺めていた機械工場で働く若い父親はこんなことを言ったそうです。「この花の一輪は、そ……

第105回 「腎と耳の関係とは」

東洋医学コラム

中医学では「腎は耳に穴を開く」といわれ、耳は五臓の腎とつながっているものとされています。そのため、老化や腎の衰えが進むと耳鳴りや聴力が低下するなどの症状がだんだんと起こりやすくなってきます。 ですから、それほど年齢が高くない人でこういった症状があって病院で検査をしても耳などに異常が見つからない場合には、腎の衰えを疑ってみる必要があります。 もし、腎の衰えによ……

第104回 「腎虚(じんきょ)」

東洋医学コラム

中医学的に腎と膀胱が弱い人の性格は、保守的で消極的になりやすく新しいことなどにあまり興味を示さなくなる傾向があります。 また、腎が弱いということは老化が進んでいるのと同じことですから、物忘れ・精力減退・尿が近い・ひざや腰の痛み・骨密度が低くなる・耳が遠くなる・抜け毛・白髪・歯が抜ける・皮膚がガサガサする・動作が緩慢になるなど老人に特有の症状が数多く現れてきま……

第103回 「体操で病気を治す」

東洋医学コラム

漢方薬が効く理由として、それ自体に含まれる成分が例えばビタミンやミネラルのように人体に必要なものであったりする場合や、漢方薬が身体のどこかの部分を刺激してそこの働きを活発にする場合などがあります。 鍼灸などでは、「ツボ」と呼ばれる小さな部分を針やお灸で刺激してそれに対応する内臓や器官などを活性化させて治療しています。どの部分を刺激すればよいのかは、長い経験の……

第102回「色彩の東洋医学」

東洋医学コラム

グレープフルーツの香りが脂肪の燃焼を促進させるとかラベンダーの香りが副交感神経を刺激して太るようにするとかの研究がなされ、それを裏づける結果も出ているという記事を先日どこかで拝見いたしました。確かに、カレーや焼き肉の匂いがすれば食欲も湧きますし、身体もシャキっとするような気分にもなります。 このように、匂いで身体を刺激できるなら色でも同じような可能性があるの……

第101回 「トリカブト配合の漢方薬」

東洋医学コラム

日本では、ものの要所を「肝腎要め」というふうに表現しますが、中医学でも肝と腎は特に重要なところでお互いに深いつながりがあると考えられています。そのため、肝を強化するときには腎も一緒に強化する方法がよくとられます。また、肝・腎を強化すれば、目・耳・骨を丈夫にすることもできるため、老化防止にも大へん役に立ちます。 肝と腎を強化する漢方薬はいろいろありますが、それ……

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