adminさんの記事一覧(163 / 177ページ目)

第144回 「メニエール症候群」

東洋医学コラム

「メニエール症候群」という、目まいが主な症状で難聴・吐き気・嘔吐・耳鳴りなどを伴う病気があります。この病気は以前は女性の患者が多かったのですが、今では30~40代の男性にも患者が増えてきているという話です。 目まいの発作は、軽ければ数分から数時間、重いものになると2~3日続くこともあります。また、症状が治まっても完治することは難しく、同じような発作を何回も繰……

第143回 「スーパードライ?」

東洋医学コラム

胃腸の働きがどうなっているかは、中医学では舌を見ればある程度は推測することができます。例えば、舌に苔がびっしりと生えている人は、胃腸の中の水分が過剰気味で脾が弱ってきている状態を示しています。 また、舌の縁の部分に歯形がギザギザとついている場合も、身体の中の余分な水分を胃腸がスムーズに代謝できなくなって、舌が水ぶくれを起こしているという脾の働きが弱った状態を……

第142回 「よだれを垂らす人は」

東洋医学コラム

「うちの子は、よだればかりいつも垂らしているのですけれど、どこか悪いんではないでしょうか?」時々、こんな質問を若いお母さんから受けることがあります。 確かに、小さい子供はよく「よだれ」を流しますが、これは病気ではありません。中医学的にいえば、子供は脾の働きがあまり強くないため水分の代謝をスムーズに行うことが出来ず、どうしてもよだれが出やすいものと考えられてい……

第141回 「マーガリンは大丈夫か?」

東洋医学コラム

胃腸で消化吸収されたタンパク質は各種のアミノ酸に分解され、私たちの身体に合った形のタンパク質に肝臓で再び合成されます。そして、これらのタンパク質から筋肉・内臓・髪の毛・皮膚・酵素・核酸・免疫物質・ホルモンなどが作られます。 またアミノ酸には、体内で合成できるアミノ酸と合成することが出来ない必須アミノ酸とがあります。必須アミノ酸は主に肉・玉子・牛乳などの動物性……

第140回 「アミノ酸は体内で作れます」

東洋医学コラム

食べ物を消化吸収して身体全体に分配するという脾の働きは、私たちの身体の筋肉を作るうえでも決して欠かすことの出来ない重要な作用の1つです。ですから脾の働きが弱まると、食欲不振・消化不良・下痢などのほかに、力が出ない・手足が痩せてくる・便意が頻繁に起きる・胃下垂・脱肛・流産などの筋肉の弱りに関連した症状がいろいろと出てくる場合があります。 特にこれらの症状は、お……

第139回 「いくちゃん、安らかに・・・」

東洋医学コラム

小学4年生の娘から「いくちゃんが死んだ」という電話が、夕方、薬局の方にかかってきました。しかし、だれかが死んだというわりには、子供は泣いてもいないし声も割合に元気です。 また学校で飼っているウサギかメダカか、テレビ漫画の登場人物かが死んだのかと思い、そのまま黙っていましたら、子供のほうから「じゃあ、またね」といって電話を切ってしまいました。 仕事が終わって家……

第138回 「失楽園の渡辺淳一さんも」

東洋医学コラム

女性は妊娠した場合、お腹の中にいる赤ちゃんにも栄養を送らなくてはいけないため、貧血気味になることが多いものです。こんなとき西洋医学では貧血の治療をすぐに考えがちですが、中医学では少し違った見方をしています。 例えば妊娠時の貧血の場合、西洋医学では赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値などの血液に関する検査値が低くなっていないかを主に調べるのですが、中医……

第137回 「居眠りばかりする人は」

東洋医学コラム

中医学では、脾は水分や食べ物などを消化吸収するだけでなく、血液が血管から漏れないようにするという西洋医学の概念には無い不思議な働きも持っています。ですから脾が弱ると、食欲不振・胃炎・胃潰瘍・下痢・便秘などの消化器の症状のほかに、機能性子宮出血や血小板減少性紫斑病などの出血性の疾患が出てくることがあります。 もし胃腸が弱く、鼻血がよく出る・皮下出血しやすい・血……

第136回 「出血しやすい傾向の人は」

東洋医学コラム

中医学的に脾と胃が弱い人の性格は、クヨクヨする・取り越し苦労をしやすい・他人のことが気になる・心配性であるなど、割合に消極的な傾向があるようです。 また体質的には、ちょっとした打ち身でもすぐにアザが出来てしまったり、生理の出血がダラダラと長期間続いて止まりにくかったり、生理の量が多かったりするなどの出血しやすい傾向や胃下垂・脱腸・脱肛・流産など内臓の筋肉が緩……

第135回 「痴呆症を中医学で」

東洋医学コラム

中医学では、痴呆症の治療には脳内の血液の流れを改善することが基本的に必要であると考えられています。しかし、そのほかにも、気の弱りや腎の弱りが関係していたり、心の熱や「痰(たん)」という病理的な水分というべきものが大きな影響を与えている場合もあり、痴呆症の病態は思いのほか複雑なものです。 痰は、中医学独特の概念で、ノドに絡むタンのようなものから体内の水分がネバ……

ページの先頭へ

メニュー