若いときは、顔がいいとか可愛いというだけで人を判断しがちですが、年齢を重ねるごとに、自分の顔にシワが増えていくごとに、人間の顔の良し悪しがそれほどの価値を持たないことに気づいてきます。 例えば、ハンサムという言葉は、日本では主に顔の良し悪しを表わす意味で使われておりますが、英語で書けば“Handsome”で、辞書で調べてみれば外見のかっこ良さだけでなく、気前……
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第153回 「なぜ、彼はわかってくれないのか」
聞くところによりますと、男性と女性の脳には実は構造的な違いがあるそうです。その違いというのは、右脳と左脳の間隔が女性の方が広くなっているというもので、それが両者の物の見え方や考え方に大きな影響を及ぼしているという話です。 そんなわけで、男性は遠くが見えても近くが見えず、女性は逆に近くは見えても遠くは見えない。ですから、冷蔵庫のドアを開けた時でも、女性は昨日入……
第152回 「コレステロール値が低すぎると」
「痩せているほうが長生きする」という説が以前は主流でしたが、最近では「年を取ってきたら、少し太めのほうがいいんじゃないか」というような話も囁かれるようになってきました。 その理由として、「太り気味の人は重い病気になったり大きな手術をして痩せても、痩せ過ぎになることはない」といった乱暴な話から、「身体に適度な脂質がないと、細胞膜が弱ってガン細胞に変化しやすくな……
第151回 「メニエール症候群」
めまいやふらつきが主症状のメニエール症候群は特に生命を脅かすような危険な病気ではありませんが、原因がはっきりと分かっていないため、根本的な治療の方法もありません。 しかし、その原因は不明でも、メニエール症候群は肉体疲労や精神的な疲れが誘因となるのは確かですから、身体に休息と安静を与えることや養生をすることは、症状の再発を防ぐ意味でも症状を軽くする意味でも非常……
第150回 「ヘレン・ケラー、最後の望み」
交通事故などでケガをした場合、目に障害を受けたときと耳に障害を受けたときとでは、補償される金額にかなりの差が出てきます。確かに、目が見えないことは耳が聞こえないということよりも、生活をしていくうえでずっと不自由で大変ですから、賠償額が大きくなるのは当然でしょう。 しかし、目が見えない・耳が聞こえない・話すことができない「三重苦」を背負いながら作家、詩人、演説……
第149回 「便器が汚れるようになったら」
胃腸が弱った状態が長く続いたり、果物・生野菜などの生ものやアイスクリーム・ビール・ジュースなどの冷たいものの取り過ぎによって脾の陽気が衰えると、食欲不振や疲れやすくなるだけでなく、お腹がシクシク痛む・水様性の下痢・手足が冷たい・浮腫・排尿困難・帯下(こしけ オリモノのこと)などの症状がだんだんと現れるようになってきます。 しかし、こうした症状は腹部の血行不良……
第148回 「アイスクリームとダイエット」
アイスクリームは甘くて乳脂肪も多いので「太りやすい食べもの」というイメージがありますが、摂取後の血糖値の上昇は比較的緩やかでインシュリンの分泌も急激には増加しません。そのため、思ったより脂肪として体内に蓄積されにくい食品です。 さらに、アイスクリームは冷たいので食べると熱が奪われ、体温を戻すエネルギーが必要になるため、摂取したカロリーよりも吸収されるカロリー……
第147回 「アイスクリームはスープ?」
アメリカには「国民アイスクリームの日」とか「国民アイスクリーム月間」とかが制定されているという話ですが、確かにアイスクリームは世界中でみんなに愛されているお菓子の代表の1つといえるでしょう。 しかし、アイスクリームは見方を変えれば、バランスの良い栄養食品でもあります。例えば、乳脂肪8%のアイスクリームに含まれるカルシウムの量は100g当たり140mgと牛乳の……
第146回 「鯉は母乳の出をよくします」
中国人と日本人は顔や体格などはよく似ていますが、ものの考え方や食べ物の好みなどにかなりの違いがあることも確かです。 例えば薬のことでも、日本では「出来るだけ安い方がいい」と思っている人が多いのですが、中国では「薬は高くなくては効かない」というふうに考える人がびっくりするほど多いものです。 また食べ物でいえば、日本では魚を塩焼きにしてよく食べますが、中国では蒸……
第145回 「養生の必要性」
日本の漢方の診療では、カルタの「百人一首」と同じように、症状を挙げるとほとんど理屈抜きに服用する薬が決定する仕組みになっています。葛根湯(かっこんとう)を例にとると、「寒気がして、肩がこり、汗はかいていない、そして身体も丈夫で胃腸も強い」となれば、薬は「葛根湯」がよいというふうになるのです。 一方、中医学では「何故、この症状が起こったのか」と、原因をいろいろ……