adminさんの記事一覧(161 / 177ページ目)

第164回 「津液(しんえき)とは?」

東洋医学コラム

「津液」とは、血液以外の体内の正常な液体成分を総称する中医学の用語で、各臓器や組織・器官などの正常な体液や分泌物、例えば、胃液・唾液・リンパ液などを指しています。しかし、病気のときに出来る水疱や水腫などに含まれる水分は除きます。 津液も気や血と同様に、人体の生命活動を維持する基本的物質の一つです。脾胃や小腸・大腸によって吸収された飲食物中の水分は、脾の働きに……

第163回 「血液の巡りが悪い人は」

東洋医学コラム

中医学では、血液は水穀の精気すなわち営気を基礎にして生成されたものと考えられています。ですから、中医学の「血」には、西洋医学の血液の概念だけでなく、営気の機能である精神活動の部分も含まれます。具体的に言えば、血液が順調に流れないと精神活動のほうも正常に働くことは出来ず、安定した状態を保てないということです。 日本でも、頭の回転がよくないことを「血の巡りが悪い……

第162回 「笑う門には、福来たる!」

東洋医学コラム

行って来ました、新年会へ。 雪が深々と降りしきる中、毎年恒例我が京町3丁目自警消防隊 平成16年度新年会へ。そこには、終身名誉顧問、88才現役医師の「福井県の日野原重明」 S先生、今年80才の現役バリバリ M社長が。 若いものの話などどこ吹く風か、昔話に花が咲く。しかし、いつもと違い今回は、ちょっと面白い話に。 福井県は、知る人ぞ知る有名な「そば処」。とくに……

第161回 「気功に興味がある方は読んでください」

東洋医学コラム

中医学では、人体における気には、分布する部位や機能などの違いにより、元気・宗気・営気・衛気といった名称がずっと昔の時代から付いています。 最も基本的かつ重要な気は「元気(原気)」と呼ばれ、両親から受け継がれた「先天の気」と、飲食物を吸収して得られる「後天の気」の二種類があります。前者は腎に貯蔵され、後者によって絶えず補充されながら人体の生命活動の原動力として……

第160回 「酸性食品とアルカリ性食品の違いとは?」

東洋医学コラム

「砂糖をたくさん摂取すると、血液が酸性になる」とか「砂糖は酸性食品だから、身体に悪い」とか、いろんなことがもっともらしく言われておりますが、一概に砂糖は酸性食品とはいえませんし、酸性食品が身体に悪いという訳でもありません。 酸性食品というのは、食品を燃やして灰にした場合に硫黄やリンなどの酸性の元になる物質が多い食品を指し、タンパク質が多く含まれている肉・魚な……

第159回 「黒砂糖は身体によい?」

東洋医学コラム

テレビや健康雑誌などでは、「白砂糖は身体に悪くて、黒砂糖や三温糖のほうが身体によい」などといった、まるで白砂糖を目の敵にしたような話がよく放送されたり掲載されたりしていますが、それにはちょっと異論があります。 例えば、白砂糖が白いのは、漂白したり白く着色したりしているからだ、などと言われたりすることがありますが、白砂糖が白く見えるのは雪が白く見えるのと同じよ……

第158回 「気には、6つの働きがあります」

東洋医学コラム

中医学では、気には6つの働きがあるとされています。 1.推動作用 人体の発育や成長などの生命活動、各臓器の活動や血液の循環・栄養物質の運搬・新陳代謝などすべての生理活動は、気が推進しています。言い換えれば、気が動くことによって、人体は活動することが 出来るのだともいえます。中医学では、こうした気の運動能力を「推動(すいどう)作用」と呼んでいます。 2.温煦作……

第157回 「インフルエンザの見分け方」

東洋医学コラム

風邪は、鼻や喉などの粘膜に、ウィルスなどの病原菌が付着して引き起こされる急性の感染症の総称です。症状は、のどの痛み・鼻汁・くしゃみ・セキなどが中心で、発熱もそれほど高くなく重症化することも稀です。 一方、インフルエンザの場合も、上気道の粘膜にウィルスが感染して引き起こされる急性の感染症ですが、のどの痛みや鼻汁などの風邪によく似た症状の他に、38~39℃以上の……

第156回 「気は、生命の源です」

東洋医学コラム

中医学では、「気は身体中を休むことなく、巡り続けるもの」とされ、絶えず全身の臓器や器官・組織を駆け巡って人体の生理活動の流れを円滑に運び、生命を維持させていると考えられています。ですから、「気の動きが止まる」ということは、生命活動が終わるときでもあります。 気には、大きく分けて、上昇・下降・出・入という4つの種類の動きのパターンがあり、上昇と下降、出と入がそ……

第155回 「人間の寿命は百歳です」

東洋医学コラム

人間の身体は、年中無休で24時間休むことなく働き続けています。現代の医学とはかなり異なった概念ですが、中医学では、気・血・水というものがこの生命の流れの根本であると考えています。気とは、自然界を構成する最も基本的な物質で、その運動や変化によって自然界のすべての物は作られます。 中医学によれば、人体も自然界に存在する他の物質と同じく気をもとに構成された物質であ……

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