交通事故などでケガをした場合、目に障害を受けたときと耳に障害を受けたときとでは、補償される金額にかなりの差が出てきます。確かに、目が見えないことは耳が聞こえないということよりも、生活をしていくうえでずっと不自由で大変ですから、賠償額が大きくなるのは当然でしょう。 しかし、目が見えない・耳が聞こえない・話すことができない「三重苦」を背負いながら作家、詩人、演説……
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第149回 「便器が汚れるようになったら」
胃腸が弱った状態が長く続いたり、果物・生野菜などの生ものやアイスクリーム・ビール・ジュースなどの冷たいものの取り過ぎによって脾の陽気が衰えると、食欲不振や疲れやすくなるだけでなく、お腹がシクシク痛む・水様性の下痢・手足が冷たい・浮腫・排尿困難・帯下(こしけ オリモノのこと)などの症状がだんだんと現れるようになってきます。 しかし、こうした症状は腹部の血行不良……
第148回 「アイスクリームとダイエット」
アイスクリームは甘くて乳脂肪も多いので「太りやすい食べもの」というイメージがありますが、摂取後の血糖値の上昇は比較的緩やかでインシュリンの分泌も急激には増加しません。そのため、思ったより脂肪として体内に蓄積されにくい食品です。 さらに、アイスクリームは冷たいので食べると熱が奪われ、体温を戻すエネルギーが必要になるため、摂取したカロリーよりも吸収されるカロリー……
第147回 「アイスクリームはスープ?」
アメリカには「国民アイスクリームの日」とか「国民アイスクリーム月間」とかが制定されているという話ですが、確かにアイスクリームは世界中でみんなに愛されているお菓子の代表の1つといえるでしょう。 しかし、アイスクリームは見方を変えれば、バランスの良い栄養食品でもあります。例えば、乳脂肪8%のアイスクリームに含まれるカルシウムの量は100g当たり140mgと牛乳の……
第146回 「鯉は母乳の出をよくします」
中国人と日本人は顔や体格などはよく似ていますが、ものの考え方や食べ物の好みなどにかなりの違いがあることも確かです。 例えば薬のことでも、日本では「出来るだけ安い方がいい」と思っている人が多いのですが、中国では「薬は高くなくては効かない」というふうに考える人がびっくりするほど多いものです。 また食べ物でいえば、日本では魚を塩焼きにしてよく食べますが、中国では蒸……
第145回 「養生の必要性」
日本の漢方の診療では、カルタの「百人一首」と同じように、症状を挙げるとほとんど理屈抜きに服用する薬が決定する仕組みになっています。葛根湯(かっこんとう)を例にとると、「寒気がして、肩がこり、汗はかいていない、そして身体も丈夫で胃腸も強い」となれば、薬は「葛根湯」がよいというふうになるのです。 一方、中医学では「何故、この症状が起こったのか」と、原因をいろいろ……
第144回 「メニエール症候群」
「メニエール症候群」という、目まいが主な症状で難聴・吐き気・嘔吐・耳鳴りなどを伴う病気があります。この病気は以前は女性の患者が多かったのですが、今では30~40代の男性にも患者が増えてきているという話です。 目まいの発作は、軽ければ数分から数時間、重いものになると2~3日続くこともあります。また、症状が治まっても完治することは難しく、同じような発作を何回も繰……
第143回 「スーパードライ?」
胃腸の働きがどうなっているかは、中医学では舌を見ればある程度は推測することができます。例えば、舌に苔がびっしりと生えている人は、胃腸の中の水分が過剰気味で脾が弱ってきている状態を示しています。 また、舌の縁の部分に歯形がギザギザとついている場合も、身体の中の余分な水分を胃腸がスムーズに代謝できなくなって、舌が水ぶくれを起こしているという脾の働きが弱った状態を……
第142回 「よだれを垂らす人は」
「うちの子は、よだればかりいつも垂らしているのですけれど、どこか悪いんではないでしょうか?」時々、こんな質問を若いお母さんから受けることがあります。 確かに、小さい子供はよく「よだれ」を流しますが、これは病気ではありません。中医学的にいえば、子供は脾の働きがあまり強くないため水分の代謝をスムーズに行うことが出来ず、どうしてもよだれが出やすいものと考えられてい……
第141回 「マーガリンは大丈夫か?」
胃腸で消化吸収されたタンパク質は各種のアミノ酸に分解され、私たちの身体に合った形のタンパク質に肝臓で再び合成されます。そして、これらのタンパク質から筋肉・内臓・髪の毛・皮膚・酵素・核酸・免疫物質・ホルモンなどが作られます。 またアミノ酸には、体内で合成できるアミノ酸と合成することが出来ない必須アミノ酸とがあります。必須アミノ酸は主に肉・玉子・牛乳などの動物性……