adminさんの記事一覧(160 / 177ページ目)

第174回 「塩分だけが悪者ではない」

東洋医学コラム

中医学では、気・血・水の絶対量が不足している場合には迅速にそれらを補給することが必要とされています。なぜなら、他の要素にまで影響が及んで思わぬ事態に陥ることがあるからです。 例えば、サウナや運動などで汗をかいたり、下痢や嘔吐などで体液を消耗して水の部分が不足してくると、血にも影響が現われ血液が固まりやすい状態になってきます。 こういう場合は、脳梗塞や心筋梗塞……

第173回 「川の流れのように」

東洋医学コラム

中医学では、気・血・水が衰えたり不足したりして、各々の流れが不十分になっている状態を気虚・血虚・陰虚と呼んでいます。 一般的に「実」とは充実している状態を示す意味の言葉ですが、中医学では過剰になっていたり停滞している状態を指していることがあります。 例えば、普通には量がたくさんあって充実しているのなら身体の抵抗力や治癒力も旺盛でよいだろうと考えるものですが、……

第172回 「元気で長生きをするには」

東洋医学コラム

私たちの身体を保持している基本的な要素である気・血・水の量やバランスは、毎日少しずつ変動しています。そして、その変動の度合いが体内の復元力によって元の状態に戻れる範囲内にあれば、身体は健康な状態を維持していくことが出来ます。 また、復元力が働いて元の状態に戻れる範囲にはどうしても個人差が生じます。それが同じことをしていても、「病気になりやすい人」と「病気にな……

第171回 「自然治癒力を高めるには」

東洋医学コラム

中医学では、私たちの身体は「気・血・水」の3つの基本的な要素から構成されているものと考えられています。 簡単に説明すれば、気は体内の生理的機能を動かすエネルギーとして、血と水は人体を構成する物質的な要素として捉えられています。西洋医学でいえば、血は血液に、水は体液やリンパ液などに相当するもので、気のエネルギーを推進力にして体内を循環しているということです。 ……

第170回 「色が白くて太っている人の減量法」

東洋医学コラム

読者の方から質問がありました。 「巷では漢方ブームで、とかく情報が氾濫しておりますが、いまひとつ情報の先走りのようで、果たして信じていいものかどうかわかりません。先日もあるダイエット番組で気虚タイプの人には黄ギ、気滞タイプの人にはガジュツを煎じて飲むとやせるとありましたが、いかがでしょうか?」 中医学的にみると気虚すなわち気力の衰えているタイプの方は、一般に……

第169回 「便秘薬ダイエットの落とし穴」

東洋医学コラム

現在、「にがり」を使ったダイエットが流行していますが、実はこの仕組みは下剤の効果を応用したものです。 病院でもよく使う硫酸マグネシウムや酸化マグネシウムという塩類性の下剤と同じように、腸内の浸透圧を高め腸内の水分量を増やし便を下痢状にして排出させます。ですから、最初は大量の便が出て確かに体重が減りますが、後はそれほど変化は起こりません。当然、便秘薬を使った減……

第168回 「三国志と中医学」

東洋医学コラム

「気・血・水」とは、中医学におけるいわば仮想的な病気の原因論とでもいうべきものです。気・血・水 を生体維持の三要素とみなし、それらが互いにバランスよくスムーズに循環することで健康は保たれると考えられているのです。 一般に、東洋人はものごとの本質を自分の内なる部分に探し求める傾向があり、外部に原因を見つけることよりも自分をコントロールしたり自然と調和することに……

第167回 「虎ノ門に、猫来たる!」

東洋医学コラム

今年は例年に比べて寒さがかなりきびしく、福井県の山岳地帯も久方ぶりの大雪に見舞われ、関西学院大学 ワンダーフォーゲル部学生14人の遭難騒ぎが発生しました。 地元のテレビでもこの事件は大々的に報道され、福井県民75万人すべてが固唾を呑んでその安否を気遣っておりましたが、幸い全員無事に救助され、私たち県民も学生のご家族と同様にようやく肩の荷を降ろすことができまし……

第166回 「魔法のくすり」

東洋医学コラム

「あぁ、また赤くなっちゃった」「朝、起きたら昨日より調子が悪い気がする」など、ちょっとした体調の変化に一喜一優することが症状悪化の原因になる場合があります。そのような変化に対して慌てたりイライラしたりすることで、自分自身のストレスが高まり、さらに症状が悪化したり症状がぶり返したりすることは意外と多いものです。こんな場合には、不安を取り除いてあげることが症状の……

第165回 「メディスンとドラッグの違い」

東洋医学コラム

薬は悪いものではありません。適切に使うなら、非常に有効な道具です。瀕死の状態で病院に運ばれてきた患者が、薬でなんとか命を助けることが出来たという例はいくらでもあります。 もしも、抗生物質や副腎皮質ホルモンなどがなかったら、お産の後とかちょっとした感染症や傷でも命を落としてしまうことがずっと続いていたでしょうし、おそらく日本人の平均寿命も今の半分ぐらいにもなら……

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