人工授精とは、男性に精液を提供してもらい、女性の子宮内に注入する方法です。精子の数が少ない場合や運動率が低い場合が主な対象となります。
健康で正常な男性では、精液量は1.5~4.0ml、精子濃度は5000万/ml以上、通常1回あたり7500万~3億個程度の精子が射精されます。人工授精を行うためには、4000万個程度の精子が必要になります。
精子濃度が1000万/ml以下の場合、精子の運動率が極端に悪い場合(精子無力症)などでは、人工授精の効果が余り期待できないため、体外受精を考えることになります。
★体外受精(胚移植・IVF)
卵管閉塞などの器質的原因がある場合、タイミング法や人工授精を試したが妊娠に至らなかった場合に用いられる方法です。通常は、精子を自然受精させますが、乏精子症など精子側に問題がある場合には顕微授精を行ないます。
★顕微授精(けんびじゅせい)
体外受精の一種です。卵子に精子をふりかけ自然受精させるのが体外受精で、卵子に直接、精子を注入して受精させるのが顕微授精です。肉眼ではなく、顕微鏡を見ながら授精させるので、顕微授精と呼ばれています。※「受精と授精」の違いについてどちらも卵子と精子を結びつける行為です。前者は器具を使わず自然に受精させる場合、後者は顕微鏡や注射器などの器具を使い人為的に受精させる場合に用いられます。
子宝相談はこちら
虎ノ門漢方堂アドバイザースタッフ
城戸常雄 医学博士(京都大学医学部卒、元アメリカ国立衛生研究所)
城戸宏美 看護師・登録販売者(福井県立大学卒、元福井大学医学部付属病院)
下記の症状でお悩みの方も、ご相談下さい。
不妊症の原因 | 周期療法の問題点・排卵異常・卵管の通過障害・子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症・チョコレート嚢胞(嚢腫)・高プロラクチン血症・AMH(抗ミュラー管ホルモン) |
---|---|
病院での不妊治療の流れ | 不妊治療の流れ・不妊治療の費用・人工授精(AIH)・体外受精(胚移植・IVF)・顕微授精・卵子の質 |
基礎体温表 |