基礎体温をつけることで、あなたの体質がわかります。どうすれば妊娠しやすい身体になるのか、対策を立てることができます。基礎体温表から、”あなたの体質”を調べてみましょう。

1.標準的な基礎体温表のタイプ

・高温期が安定して2週間前後続く
・高温期と低温期の差が0.3~0.5℃ぐらいある
・低温期から高温期へ1~2日で移行する

標準的な基礎体温表

2.イライラタイプ
上下の幅が大きい。ストレスが多いか、プロラクチン濃度が高い。ストレスを減らし、自律神経を落ち着かせる。プロラクチンの検査を受けることが必要。

イライラタイプ

3.低温期が長くて高温期が短い
不妊症に比較的多いタイプ。卵子の成熟度が低く、それが原因で排卵が遅れ、黄体ホルモンの分泌が悪くなっている。黄体機能不全、軽い排卵障害。

低温期が長くて、高温期が短いタイプ

4.高温期への移行が穏やかなタイプ
不妊症に多い。気の巡りと血の流れが悪い。ストレスも関係している可能性有り。黄体機能不全、排卵障害、高プロラクチン血症。

高温期への移行が緩やかなタイプ

5.高温期が不安定なタイプ
高温期の途中で体温が下がったり、生理が近づくと体温が下がったりする。黄体機能不全。

高温期が不安定

6.高温期が長すぎるタイプ
高温期が14日以上続いたり、高温期と低温期の差が0.5℃以上ある。不妊症では比較的少ない。黄体萎縮不全、月経前緊張症。

高温期が長すぎるタイプ

7.低温期が短い、または高すぎるタイプ
低温期が短く、排卵が早い。または、低温期が高すぎる。排卵期のオリモノの分泌が少ない。ホルモン分泌の異常。

低体温が短い、または高すぎるタイプ

8.無排卵(一層型)タイプ
基礎体温表が直線的になる。排卵が無いため、高温期がない。妊娠は不可能。根本的な漢方治療が必要。

以上は、基礎体温表の代表的なグラフです。実際には、複数のタイプが組み合わさって、もっと複雑なグラフになったりします。

★基礎体温の正しい測定法

・測定前の5分間と測定中は、口を閉じておく。
・毎朝、同じ時間に測定する。(ずれたとしても1時間以内にする)
・朝起きたら、なるべく身体を動かさず、すぐに測定する。
・3周期以上の記録を残す。

※以上のことが守れなかったときや体調を崩しているときは、なるべく細かく情報を備考欄に書くこと。(オリモノ、風邪、睡眠不足、飲酒、下痢、胸の張り、下腹部痛など・・・)


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虎ノ門漢方堂アドバイザースタッフ
城戸常雄 医学博士(京都大学医学部卒、元アメリカ国立衛生研究所)
城戸宏美 看護師・登録販売者(福井県立大学卒、元福井大学医学部付属病院)