卵管の通過障害は、女性側の不妊の原因として最も多いものです。卵管炎や子宮内膜症などで卵管にダメージを受けると、卵巣から排出される卵をキャッチできなくなったり、卵管の中を通過させて卵を子宮までスムーズに運べなくなったりするからです。

また、クラミジアなどの性感染症で卵管に炎症を起こしている場合は、抗生物質を服用して菌を退治する必要があります。漢方薬の中で卵管の通りをよくする働きがあるのは、古血を取るとか、気の流れをよくするとか、いわれているものです。

卵管が両方とも詰まっている場合は体外受精を選択しなければなりませんが、漢方薬でよい卵を育てることや、子宮内膜を充実させて卵が着床しやすい状態にすることは、体外受精の成功率を上げるためにも必要なことだと思います。

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虎ノ門漢方堂アドバイザースタッフ
城戸常雄 医学博士(京都大学医学部卒、元アメリカ国立衛生研究所)
城戸宏美 看護師・登録販売者(福井県立大学卒、元福井大学医学部付属病院)

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