まず最初、タイミング法によって自然妊娠を試みるところから始めます。次の段階が人工授精で、体外受精、顕微授精へとステップアップしていきます。
自然妊娠、人工授精、体外受精など、いずれの場合も、受精や着床、順調に発育するためには、卵子の質がよいことが大切な条件となります。
採卵が必要になるのは、体外受精の段階からです。卵子がどのような状態になっているのか、判断できるようになります。また、受精卵のグレードも判定されます。
また、採卵の数も多く内膜の状態もよいのに着床しなかったなど・・・体外受精をしてもなかなか妊娠できず、心を傷めていらっしゃる方の数は少なくありません。
体外受精の成功率を上げるには、
・卵子の状態
・子宮内膜の厚さ
・着床のしやすさ
・・・をよくする必要があります。
病院では、卵子の状態や子宮内膜の厚さは確認できますが、着床のしやすさは卵子の質などによって左右されるため、確認することは容易ではありません。
【卵子の質】
強い生命力を持つ卵子が良質であり、生命力の弱い卵子が質のよくない卵子ということになります。例えば、低温期が長引いて卵胞の成長が遅く排卵が遅れるような場合は、卵子の質が余りよくないことが多いようです。また、卵胞の中に卵子がないため無排卵になったり、排卵しても変性卵のため受精できないケースもあります。つまり、妊娠が順調に進むためには、良質の卵子を排卵(採卵)できることが重要です。
西洋医学の場合、排卵誘発剤を使い、卵巣を刺激して排卵を促します。しかし、同様な治療を長期間続けると、脳下垂体や卵巣、子宮が疲弊して卵子の質が低下する心配がでてきます。こうした時は、東洋医学的なアプローチが有効です。東洋医学には、卵子の質をよくするための方法がいくつかあります。※一般的に、卵子の質がよければ受精卵のグレードもよくなると考えられています。
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虎ノ門漢方堂アドバイザースタッフ
城戸常雄 医学博士(京都大学医学部卒、元アメリカ国立衛生研究所)
城戸宏美 看護師・登録販売者(福井県立大学卒、元福井大学医学部付属病院)
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