頭が痛くなったり治まったりしながらグズグズ続く慢性の頭痛は、足腰の弱り・気の弱り・冷え性・気血の不足など何かが弱ったり不足している状態が原因の場合があると中医学では考えています。 例えば、足腰の弱りが原因と考えられる場合では頭痛の他に耳鳴り・めまい・腰がだるいなどの症状が現れたり、気の弱りや不足が原因として考えられる場合には疲れるとますます頭痛がひどくなると……
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第76回 「問診3 汗を診る」
汗のかき方でも、身体の状態を知ることができます。 例えば、寝ている間だけ汗をかくことを盗汗(とうかん)と呼びますが、中医学では陰虚(体液不足)の状態になっていると考えます。こんなときは、口の渇き・手足のほてり・のぼせ・不眠・寝つきが悪いといった症状も現われやすくなります。 また、何もしなくても汗が滲み出ることを自汗(じかん)といいます。身体を動かすと、さらに……
第75回 「問診2 熱を診る」
問診の中で大切なことは、寒熱・汗・痛み・耳・目・睡眠・食欲・大便や尿などの現在の様子をいろいろと把握することです。 カゼの場合でも発熱や悪寒がどうであるかを聞くことで病気がどの程度進んでいるかが分かります。例えば、発熱と悪寒がともにある場合は、病気は身体の表面の部分にありまだそれほどひどい状態でないと判断します。発熱か悪寒のどちらかだけがある場合は、病気が身……
第74回 「問診1 最も重要な診察法」
問診(もんしん)とは、中医学の中でも最も重要な診察法で患者さんにいろいろ質問して答えてもらいます。 例えば、現在の病気や体の状態で、あなたが一番困っていることはどの点か・それらの経過はどうであるか・他に気になる症状や体調の変化はないか・食欲はあるか・よく眠れるか・便秘しないか・小便の回数はどうか・口が渇かないか・疲れ易くないか・体温はどれぐらいあるか・精神状……
第73回 「お茶ブームの落とし穴」
テレビ・雑誌などで緑茶やウーロン茶さらにドリンク剤などが身体によいと盛んに宣伝されたりしていますが、その中にはポリフェノールだけでなくカフェインのように取る量によっては身体に悪い影響もある成分も含まれています。 例えば、脳梗塞や心筋梗塞などのいわゆる血栓系の病気を持つ方たちにとって、緑茶・煎茶・玉露・抹茶・ウーロン茶・コーヒー・コーラ・ドリンク剤などの飲み過……
第72回 「脳梗塞、予備軍もご用心!」
脳梗塞や心筋梗塞などの病気は、血圧の高い人・コレステロール値が高い人・中性脂肪が多い人・喫煙習慣のある人・糖尿病の人などいわゆる動脈硬化の危険因子を持つ人たちに起こりやすくなります。しかし、このような症状や病気が無くても悪条件が重なると発症したりすることがあります。 ぜひ、知っておきたい脳梗塞や心筋梗塞の予防法としては、 1.水分の補給に気を配る 目安は、1……
第71回 「脳梗塞、夏場も多発」
脳梗塞といえば冬に起こるというイメージが強いのですが、男性に限っていえば3割近くが夏に発症しているそうです。また、夏は他の季節に比べると夜間の発生率もかなり高くなっています。 脳梗塞でも、冬の間に起こるものは心臓に発生した血栓が脳の動脈まで運ばれて起きる心原性のものが多く、夏に起こるものは脳に酸素や栄養を運ぶ頚動脈や頭蓋内血管などの太い動脈の内側にドロドロし……
第70回 「聞診2 甘酸っぱい香りが示すもの」
痰の場合、気管支などに熱性の炎症や細菌感染があったりすると、痰は粘り気が強く色も黄色っぽくなってニオイがするようになることがあります。反対に、粘り気があまりないサラッとした無色透明や白色のうすい痰は寒性の症状を表わしニオイもほとんどありません。 お腹が冷えたり腸の働きが悪くなったりすると、お腹がグルグル鳴ったりガスが出やすくなります。また、お腹をポンポコたた……
第69回 「聞診1 音とニオイでわかること」
聞診(ぶんしん)とは「音」と「ニオイ」によって患者さんの状態を観察する中医学の診察法です。 例えば、話す声や呼吸の様子などに力があれば体力や気力はそれほど衰えていないと考え、反対に弱々しい場合は体力や気力などの低下を疑い回復にも時間がかかると考えます。 セキをしている場合にはそのセキの強さ・痰(たん)のからまり具合い・セキが連続的にでるのか時々でるのか・息切……
第68回 「外見で判断すると」
ピカピカに磨かれたきれいな台所・きれい食器・きれいなスーパーで買った食品・きれいに見える自分の手などが、必ずしも清潔で衛生的であるとは限りません。いくら、きれいに見えてもバイ菌がいることがあります。人を見る場合と同じで、外見や見かけだけで判断せず衛生的な調理や取り扱いをこころがけましょう。 もし、ロケットの中で宇宙飛行士が食中毒になったらそれこそ大変なことに……

