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第74回 「問診1 最も重要な診察法」

東洋医学コラム

問診(もんしん)とは、中医学の中でも最も重要な診察法で患者さんにいろいろ質問して答えてもらいます。 例えば、現在の病気や体の状態で、あなたが一番困っていることはどの点か・それらの経過はどうであるか・他に気になる症状や体調の変化はないか・食欲はあるか・よく眠れるか・便秘しないか・小便の回数はどうか・口が渇かないか・疲れ易くないか・体温はどれぐらいあるか・精神状……

第73回 「お茶ブームの落とし穴」

東洋医学コラム

テレビ・雑誌などで緑茶やウーロン茶さらにドリンク剤などが身体によいと盛んに宣伝されたりしていますが、その中にはポリフェノールだけでなくカフェインのように取る量によっては身体に悪い影響もある成分も含まれています。 例えば、脳梗塞や心筋梗塞などのいわゆる血栓系の病気を持つ方たちにとって、緑茶・煎茶・玉露・抹茶・ウーロン茶・コーヒー・コーラ・ドリンク剤などの飲み過……

第72回 「脳梗塞、予備軍もご用心!」

東洋医学コラム

脳梗塞や心筋梗塞などの病気は、血圧の高い人・コレステロール値が高い人・中性脂肪が多い人・喫煙習慣のある人・糖尿病の人などいわゆる動脈硬化の危険因子を持つ人たちに起こりやすくなります。しかし、このような症状や病気が無くても悪条件が重なると発症したりすることがあります。 ぜひ、知っておきたい脳梗塞や心筋梗塞の予防法としては、 1.水分の補給に気を配る 目安は、1……

第71回 「脳梗塞、夏場も多発」

東洋医学コラム

脳梗塞といえば冬に起こるというイメージが強いのですが、男性に限っていえば3割近くが夏に発症しているそうです。また、夏は他の季節に比べると夜間の発生率もかなり高くなっています。 脳梗塞でも、冬の間に起こるものは心臓に発生した血栓が脳の動脈まで運ばれて起きる心原性のものが多く、夏に起こるものは脳に酸素や栄養を運ぶ頚動脈や頭蓋内血管などの太い動脈の内側にドロドロし……

第70回 「聞診2 甘酸っぱい香りが示すもの」

東洋医学コラム

痰の場合、気管支などに熱性の炎症や細菌感染があったりすると、痰は粘り気が強く色も黄色っぽくなってニオイがするようになることがあります。反対に、粘り気があまりないサラッとした無色透明や白色のうすい痰は寒性の症状を表わしニオイもほとんどありません。 お腹が冷えたり腸の働きが悪くなったりすると、お腹がグルグル鳴ったりガスが出やすくなります。また、お腹をポンポコたた……

第69回 「聞診1 音とニオイでわかること」

東洋医学コラム

聞診(ぶんしん)とは「音」と「ニオイ」によって患者さんの状態を観察する中医学の診察法です。 例えば、話す声や呼吸の様子などに力があれば体力や気力はそれほど衰えていないと考え、反対に弱々しい場合は体力や気力などの低下を疑い回復にも時間がかかると考えます。 セキをしている場合にはそのセキの強さ・痰(たん)のからまり具合い・セキが連続的にでるのか時々でるのか・息切……

第68回 「外見で判断すると」

東洋医学コラム

ピカピカに磨かれたきれいな台所・きれい食器・きれいなスーパーで買った食品・きれいに見える自分の手などが、必ずしも清潔で衛生的であるとは限りません。いくら、きれいに見えてもバイ菌がいることがあります。人を見る場合と同じで、外見や見かけだけで判断せず衛生的な調理や取り扱いをこころがけましょう。 もし、ロケットの中で宇宙飛行士が食中毒になったらそれこそ大変なことに……

第67回 「雑草のチカラ」

東洋医学コラム

食中毒の予防として、肉食が多いヨーロッパではパセリ・タイム・セージ・レモングラス・ミントなどのハーブ類やマスタード・コショウなどの香辛料を料理によく使います。 中国では、スベリヒユという雑草が同じように使われます。正式名は馬歯莧(ばしけん)といい、茎は赤色・葉は緑色・花は黄色・根は白色・実は黒色いことから五行草とも呼ばれています。 中医学では、細菌やウイルス……

第66回 「水を飲んで食中毒に」

東洋医学コラム

食中毒というとレストランや飲食店などでの食事が原因のことが多いのですが、家庭の食事でも起こる可能性があります。とくに、家庭では症状が軽かったり発症者が少ないため、ただのカゼや寝冷えなどと間違えられてしまい食中毒とは気づかずに重症化して死亡してしまうことがあります。 また、井戸水を使用している家庭では、知らないうちに水源が汚染されてしまい水が原因で食中毒になる……

第65回 「出産は命がけのことだった」

東洋医学コラム

今から150年ほど前の西洋医学は衛生概念などほとんどない状態に置かれており、特に外科の領域は混乱と失望の大変な世界だったようです。 例えば、外傷や手術を受けた後に患者が発熱し患部に膿が溜まることは当然で傷が治るためには必要なことだと考えられており、1867年イギリスの外科医リスターが石炭酸の水溶液を用いて手や傷口および器具などを消毒する防腐法を提唱し普及させ……

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