adminさんの記事一覧(152 / 174ページ目)

第230回 非常に危険、悪魔の聴診器?

東洋医学コラム

前回の続きになりますが、 抗生物質に対して 耐性菌が出現するには、 次の二つのケースが考えられます。 まず、抗生物質の使用によって 大多数の菌が死滅しても生き残った、 最初からその抗生物質に対して 耐性を持っていた菌が増殖をした場合。 もう一つは、菌が突然変異を起こして、 抗生物質に対する 耐性の遺伝子を獲得し増殖した場合です。 特に後者のケースは問題で、 ……

第229回 気がつけば、あなたも・・・

東洋医学コラム

抗生物質に関して 最近よく取り上げられている話題に、 薬剤耐性菌の出現の問題があります。 簡単にいえば、以前と違って 抗生物質が効かない種類の菌が 増えてきたのです。 例えば、ペニシリンは 細菌の細胞壁の合成を阻害して 効果を示すのですが、 それにはβ-ラクタム環という 特有の構造が必要になります。 しかし、ペニシリンに耐性を持った菌は、 その構造を分解する……

第228回 抗生物質に副作用は存在しない?

東洋医学コラム

抗生物質を開発するにあたって、 絶対に考慮しておかなければならないものに 「選択毒性」という理念があります。 簡単にいえば、選択毒性とは 人間には毒性を及ぼさずに、 病原菌にだけに毒性を示す性質のことです。 つまり、選択毒性が強ければ強いほど 人間に対する副作用は少なくなり、 病原菌に対しての効き目は鋭くなります。 本当にそんなに都合のいいことが 出来るのか……

第227回 「チャーチルを救った、奇跡の薬」

東洋医学コラム

世界最初の抗生物質である 「ペニシリン」が発見されたのは、1928年。 英国首相チャーチルを 死の淵から救った この有名な抗生物質は、 アレキサンダー・フレミング博士によって 青カビの中から極めて偶然に発見されました。 抗生物質は、多くの感染症に対して 極めて大きな威力を発揮します。 抗生物質が発見されるまで、 赤痢・結核・コレラなどの重篤な伝染病で、 毎年……

第226回 抗生物質は、熱冷ましではありません

東洋医学コラム

大阪大医学部付属病院の集中治療部で、 入院患者9人が ほとんどの抗生物質が効かない 多剤耐性型の緑膿菌(りょくのうきん)に感染し、 40代の男性がそれによる肺炎で死亡した、 というニュースが新聞で報じられていました。 緑膿菌は、 私たちの日常的な生活環境の中に 広く存在している菌で、 感染力も弱く毒性も強いほうではありません。 しかし、抵抗力の落ちた 重症患……

第225回 「行っていい店、わるい店(薬局編)」

東洋医学コラム

一般に、肩こりは生命に危険のない 比較的簡単な症状だと考えられていますが、 高血圧・心臓病・目の病気などが 原因となって起きている場合があります。 また、腰痛や坐骨神経痛などでは、 ガンの転移が 痛みの原因となっていることもあります。 したがって、ある程度治療しても 痛みがなかなかよくならない場合には、 整形外科だけでなく 内科や婦人科などの受診も必要になり……

第224回 よく効く薬の有効率は、何%?

東洋医学コラム

「○○○を飲んだら、  ひざの痛みや腰痛が治った!」など、 漢方薬や健康食品の体験談を載せた広告を 最近よく目にします。 しかし、慢性のひざや腰の痛みは、 筋肉が弱ったり血の流れが悪くなったり、 骨や軟骨などがすり減ってきたりして 総合的に痛みが出ている場合がほとんどですから、 何の養生もせずに 薬や健康食品を飲むだけで、 痛めた部分が回復することは 本質的……

第223回 ひざに水が溜まる理由は?

東洋医学コラム

関節を作る骨と骨との間には軟骨があり、 その軟骨と骨を包んでいる 関節包という部分は 滑膜という組織で内張りされており、 滑膜は関節液を分泌したり 吸収したりする働きを持っています。 リウマチは全身の 関節の滑膜が侵される病気で、 慢性的な炎症を生じさせ、 滑膜の細胞が腫瘍のように増殖して 軟骨と骨とを蝕み、 最後には関節を変形させます。 また、関節の軟骨が……

第222回 ひざの痛みが、厄介な理由とは?

東洋医学コラム

ひざは全身で一番大きな関節で、 太ももにある大腿骨と すねの脛骨とをつないでいます。 大腿骨と脛骨の接合部の骨は、 骨どうしが直接ぶつかり合わないように 厚さ3~4ミリの関節軟骨で覆われています。 骨と違って軟骨には カルシウム分は含まれておらず、 軟らかく弾力性があります。 そのため、走ったりジャンプしたりして 衝撃的な力が関節に加わっても、 関節はその力……

第221回 「よい医者や病院を見つける方法」

東洋医学コラム

よい医者や病院を見つける場合、 患者さんはよく流行っているところや 有名なところ、また規模の大きいところを つい探しがちになるものですが、 それが本当に正しいかといえば大いに疑問です。 なぜなら、患者にとって本当によい医者には 病院の規模など何の関係もなく、 最新設備さえ必ずしも重要ではないからです。 必要なのは、現在 患者さんが急を要する状態なのか、 自分……

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