一般に、肩こりは生命に危険のない 比較的簡単な症状だと考えられていますが、 高血圧・心臓病・目の病気などが 原因となって起きている場合があります。 また、腰痛や坐骨神経痛などでは、 ガンの転移が 痛みの原因となっていることもあります。 したがって、ある程度治療しても 痛みがなかなかよくならない場合には、 整形外科だけでなく 内科や婦人科などの受診も必要になり……
「2016年」の記事一覧(23 / 25ページ目)
第224回 よく効く薬の有効率は、何%?
「○○○を飲んだら、 ひざの痛みや腰痛が治った!」など、 漢方薬や健康食品の体験談を載せた広告を 最近よく目にします。 しかし、慢性のひざや腰の痛みは、 筋肉が弱ったり血の流れが悪くなったり、 骨や軟骨などがすり減ってきたりして 総合的に痛みが出ている場合がほとんどですから、 何の養生もせずに 薬や健康食品を飲むだけで、 痛めた部分が回復することは 本質的……
第223回 ひざに水が溜まる理由は?
関節を作る骨と骨との間には軟骨があり、 その軟骨と骨を包んでいる 関節包という部分は 滑膜という組織で内張りされており、 滑膜は関節液を分泌したり 吸収したりする働きを持っています。 リウマチは全身の 関節の滑膜が侵される病気で、 慢性的な炎症を生じさせ、 滑膜の細胞が腫瘍のように増殖して 軟骨と骨とを蝕み、 最後には関節を変形させます。 また、関節の軟骨が……
第222回 ひざの痛みが、厄介な理由とは?
ひざは全身で一番大きな関節で、 太ももにある大腿骨と すねの脛骨とをつないでいます。 大腿骨と脛骨の接合部の骨は、 骨どうしが直接ぶつかり合わないように 厚さ3~4ミリの関節軟骨で覆われています。 骨と違って軟骨には カルシウム分は含まれておらず、 軟らかく弾力性があります。 そのため、走ったりジャンプしたりして 衝撃的な力が関節に加わっても、 関節はその力……
第221回 「よい医者や病院を見つける方法」
よい医者や病院を見つける場合、 患者さんはよく流行っているところや 有名なところ、また規模の大きいところを つい探しがちになるものですが、 それが本当に正しいかといえば大いに疑問です。 なぜなら、患者にとって本当によい医者には 病院の規模など何の関係もなく、 最新設備さえ必ずしも重要ではないからです。 必要なのは、現在 患者さんが急を要する状態なのか、 自分……
第220回 医師に一番必要な資格とは
京都府丹波町の鳥インフルエンザ事件で 家畜伝染病法違反の罪に問われた 浅田農産の社長が 「会社を守ることばかり考え、世間に迷惑をかけた」 と、通報遅れと隠ぺい工作のすべてを認め、 涙を浮かべながら 罪を償いたいと静かに語ったそうです。 「インフルエンザだったら、倒産も覚悟せなあかん」 と、会社がなくなる恐怖から 感染の現実を受け止められず、 隠ぺい工作をした……
第219回 病院の薬の原価、知っていますか?
何年か前までは、 病院や医院は薬を出せば出すほど 儲かる仕組みになっていましたが、 近ごろは少々事情が違ってきています。 なぜなら、病院や医院が 国民健康保険や社会保険などの 健康保険組合へ請求できる 国で決められた薬の価格(薬価)と、 製薬会社や卸問屋などから 実際に納入される薬の価格の差が ほとんどなくなってきたからです。 以前は、極端な例を挙げれば、 ……
第218回 「喘息・アトピーの娘さんをもつ、Nさんからの手紙」
喘息・アトピーの3歳の娘さんをもつNさんから、 相談のお手紙を頂きました。 『1月ほど前から喘息の治療を漢方に切り替えました。 処方されているのが 「小青竜湯」(煎じて飲んでいます)なので、 たびたびのマオウに関しての注意・呼びかけに、 漢方を選択した保護者の責任を感じながら、 ビクついている次第であります。 実際、娘の状態としては良い感じです。……
第217回 ご存知ですか?ドクダミと十薬の違い
「ドクダミ」と「十薬(じゅうやく)」は、 基本的に同じ植物です。 しかし、ドクダミは薬屋以外でも買えますが、 十薬は薬屋以外では買うことはできません。 なぜなら、ドクダミは医薬品でなく、 十薬は医薬品だからです。 具体的に言えば、ドクダミと十薬の違いは 日本薬局方という 検査基準を満たしているかどうかによります。 つまり、この植物特有の薬効成分が 一定の割合……
第216回 医師の給料が高い、その理由は?
地方での医師不足の問題が テレビや新聞などで 大きく取り沙汰されていますが、 それは当然の成り行きといえるでしょう。 なぜなら、これ以上、医師の数が増えると 医師の質が落ちるなどといって 日本医師会が医学部の増員や 増設に難色を示していたり、 多額の補助金が必要という理由で 厚生労働省のほうも それをあまり認めようとしていないからです。 しかし、増員すると ……