「〇〇でガンが治った!」などの 体験談を集めた本の出版社に対して、 厚生労働省が 虚偽・誇大広告を禁じた 健康増進法に基づく行政指導を行った ということを先日、このコラムで書きましたが、 同様の指導は出版社だけでなく それらの本に掲載してある 健康食品の販売会社にもされております。 なぜなら、出版社が 販売業者の利益を図る目的で 「タイアップ」という形の契約……
「2016年」の記事一覧(24 / 25ページ目)
第214回 ○○漢方研究所の秘密とは?
「アトピーに効く」などと言って 無許可で医薬品の販売をしていた オウム真理教の信者ら9人が 薬事法違反で逮捕された というニュースが数日前にありました。 調べによると、 業者は「漢宝堂」と称して、 中国から輸入したクリームを インターネットを通じて 販売していたそうですが、 なぜ薬事法違反で 逮捕されたのかというと、 薬局・薬店などの許可を受けずに 医薬品の……
第213回 説明書を病院で渡す、裏の理由?
「患者さん中心の医療を目指す」 などといったフレーズが、 テレビの番組や雑誌などの記事で 最近非常によく目につきます。 確かに、それを完璧に行うことが 本当に出来るのなら問題はありませんが、 もしそうでない場合には 逆に患者さんにとって 大変な重荷になるのではないかと 思えてきました。 なぜなら、患者さん中心の 医療を目指して行くということは、 言い方を変え……
第212回 漢方薬、副作用がない裏の理由?
一般に、漢方薬は煎じ薬のほうが エキス剤よりもよく効くと言われています。 しかし、その理由は何故かと問うと、 医師でも薬剤師でも 多くの場合うまく説明することが出来ません。 中には、コーヒーや 味噌汁などの食品の例を挙げて、 インスタントでないから 効き目が違うのだといわれる方が おられるかもしれませんが、 煎じ薬とエキス剤で 効き目に違いが出る本当の理由は……
第211回 「〇〇でガンが治った!」
先日、NHKのテレビニュースで、健康食品販売会社とタイアップして「〇〇でガンが治った!」などの体験談を集めた本を出版していた東京都内の出版社に対して、厚生労働省が虚偽・誇大広告を禁じた健康増進法に基づく行政指導を行ったという記事が大きく報道されていました。 本来なら、医薬品以外の食品で病気への効能を謳えば薬事法違反に当然問われるのですが、多くの健康食品が書籍……
第210回 本当はとても怖い!葛根湯
日本では漢方薬は医薬品の扱いをされておりますが、アメリカでは健康食品のカテゴリーに分類されています。ですから、日本では漢方薬やその原料である生薬は薬局・薬店でしか販売できませんが、アメリカでは健康食品として薬局・薬店以外のところでも販売が可能です。 しかし、こうした現実は意外と大きな危険性を内部に含んでいます。何故なら、漢方薬は誰にでも安心して使うことの出来……
第209回 朝鮮人参、アメリカで輸入禁止に!
ガンに効くという話がどこまで本当なのかは分かりませんが、アガリクスは食用のキノコとして椎茸や松茸と同じように昔から多くの人たちに食べられてきたもので、少なくとも毒性のあるキノコではありません。 しかし、現在の農業のやり方では、その栽培方法によって本来は毒性がない農作物にまで毒性が現れてしまう可能性は常に存在します。 以前、中国産や韓国産の朝鮮人参がアメリカや……
第208回 アガリクス、劇症肝炎で死亡者が・・・
「アガリクスの粉末の健康食品を服用した神戸市内の60歳代の男性が劇症肝炎を発症して死亡し、入院先の国立病院機構神戸医療センターが 『主にアガリクスが原因と疑われる』という報告を市に提出していた」という記事が、1ヶ月ほど前の新聞に掲載されていました。 市から連絡を受けた厚生労働省は「因果関係がはっきりしない」として今回の公表を見送ったわけですが、記事を見た限り……
第207回 健康食品に、嘘が多い理由?
健康食品の業界は、本当にいろいろと問題の多いところです。なぜ、そんなに問題が多いのかといいますと、アメリカで1994年に制定された「Dietary Supplement and Health Education Act(DSHEA法 )」 という法律が、日本にも悪い影響を及ぼしていたのではないかというふうに私は考えています。 これは、アメリカのダイエット業界……
第206回 代替医療とガン保険の意外な関係?
代替医療という名において使われる健康食品や治療などの価格が不当に高くなっている理由に、生命保険などの医療保険やガン保険の診断一時金・入院給付金の問題があります。 どういうことかと言いますと、患者さんが保険でこれぐらいもらえるからと、販売する側や治療する側が自分勝手に判断して、高額な価格を付けていることが往々にしてあるからです。 例えば、一般的なガン保険の場合……