アシドーシスの場合とは反対に、動脈血のpHが7.45以上になることが“アルカローシス(アルカリ性血症)”です。アルカローシスの状態になると神経や筋肉が異常に興奮しやすくなるため、精神錯乱・筋肉痙縮・けいれんなどの症状が 現われやすくなります。 どうして、アルカローシスになると神経や筋肉が異常に興奮しやすくなるのかといいますと、血液中のカリウムが細胞内へ移動し……
「2024年9月20日」の記事一覧
第353回 「危険な浣腸」
先日のコラムで、「酸を中和してくれるアルカリ分が下痢で大量に失われたりすると、酸性の度合いが強まって人体に支障をきたすようになる」という話を致しましたが、酸を中和してくれるアルカリ分とは実は、“腸液”のことを意味しております。 腸液とは、小腸壁にある腸腺から分泌される消化液の総称で、炭水化物分解酵素であるマルターゼ・サッカラーゼ・ラクターゼ、タンパク質分解酵……