顔色がだんだんと黒っぽくなってきたら、「腎」の異常を疑います。但し、日焼けの場合は除きます。 現代医学における腎臓の働きは、ただ単に尿をつくるだけでなく、体の老廃物を取り除くフィルターの役目・体の水分や塩分などの調節をする役目・血圧を上昇させる物質の分泌・ビタミンD3の活性化・副腎皮質ホルモンの分泌など、いろいろな方面に及んでいることが分かっています。 中医……
「2015年11月29日」の記事一覧(2 / 4ページ目)
第41回「A型肝炎の漢方薬」
現在、中国および香港を中心に東南アジアの国々では、正確な情報もわからないまま国家の対応にも不安を感じながら、新型肺炎の感染に人々は戦々恐々とした日々を送っています。 また、テレビではほぼ毎日のように人々がマスクを着用している姿が放映されており、アジア各国ではキムチやヤクルトが新型肺炎に効くというウワサで急激に売れる騒ぎになっています。 以前、インフルエンザ特……
第40回「パンデミック」
「自国内で、新たな感染者が見つからなければ、28日にも新型肺炎の制圧をべトナムが宣言する」という新聞記事を目にしましたが、ベトナムが今回行ったような感染者を迅速に隔離して感染の拡大を阻止する方法は、新型肺炎のように治療手段がまだ見つからない伝染性の強い病気に対しては、必要かつ有効な方法です。 「病気=薬で治す!」というふうに、我々はすぐに考えてしまいますが、……
第39回「なぜ、美人薄命なのか?」
顔色がだんだん白っぽくなってきたら、「肺」の異常を疑ってみます。もちろん、貧血気味のときもありますが、その場合は口びるの色も薄くなります。また、美人薄命とよくいわれますが、その語源は、肺結核の女性が細面で色白く綺麗に見えたからだと聞いたことがあります。確かに、テレビや映画で肺を患っている病人の役柄は細面の綺麗な女優さんが演じることが多いように思われます。 現……
第38回「原因不明の出血には…」
知らないうちに内出血のアザが出来ていたり、歯を抜くと血が止まりにくい体質の方がおられます。また、生理の時の出血量が異常に多かったり、生理の出血がいつまでもダラダラと長びくような傾向がある方もおられます。 こういう場合、西洋医学では血小板らが減少していないか・ビタミンCやビタミンKなどが不足していないか・肝臓や婦人科系らに病気がないかなどを調べます。しかし、い……
第37回「やはり、黄色は注意信号」
顔色が以前より黄色っぽくなってきたら、中医学では「脾・胃」の異常を疑います。但し、黄疸(おうだん)で黄色っぽくなっていることもあります。そんなときは、目のまぶたをまくると黄色かったり、ものをさわっても黄色になったりします。その場合は、迷わず病院へ行かれたほうがよいでしょう。 中医学の脾・胃は、現代医学でいう消化器系の作用の大部分を指していると考えられています……
第36回「赤ら顔の人は!」
顔色が赤っぽくなってきたら、中医学では「心」の異常を疑います。もちろん、元気な人の頬の赤味は健康的なもので心配はいりません。(まれに、りんご病という病気の場合もありますが…) 気をつけなければならないのは、酒好きな方に見られる、赤鼻や赤ら顔です。それらは、血管系の障害を現わしている場合が多く、注意が必要です。 中医学の心は、心臓だけでなく、現代医学の大脳の働……
第35回「顔色が青くなってきたら」
中医学では、顔色も陰陽五行説によって、青色・赤色・黄色・白色・黒色の五つに分類します。そしてその色の具合から、肝・心・脾・肺・腎の異常を探ります。※顔色はなるべく、自然の光の中で観察します。蛍光灯などの光では顔色が変化してしまい、判断を間違えてしまうことがあるからです。 もし、あなたの顔色が以前より青っぽく見えてきたら、「肝」の異常を疑います。中医学の肝は、……
第34回「漢方薬にも副作用は有ります」
世の中には、背が高い・低い、肩幅が広い・狭い、肥満型・やせ型、手が長い・短いなど、いろいろな体型の人が存在します。これらの人が服を買う場合、服に袖を通し念入りに鏡を見ながら、自分の体型に合ったものを探すでしょう。また、季節のことも考えて生地を選ぶはずです。 中医学の場合でも、メガネのレンズを選ぶように、それぞれの体質や症状に合わせて薬を処方します。そのため多……
第33回「臨機応変に考えましょう」
同じ病気であっても東洋医学と西洋医学とでは、病気や健康に対する概念が大きく異なり、治療の方法も違います。そのため、お互いに得意な病気や不得意な病気があります。 東洋医学での治療効果が余り期待できない病気について、少し説明します。 ○事故などによる損傷。 ○脳卒中や心筋梗塞の急性期・劇症肝炎・ 腎不全・虫垂炎・腹膜炎・胆石症などの 手術や救命処置を必要とする病……