最近、ビールのCMで「これで糖質ゼロ~?!」みたいなの、増えてますよね。

糖質を気にされる方が増えているということだと思うのですが
世の中には「糖質ゼロ」の他に、「糖類ゼロ」「カロリーゼロ」「カロリーオフ」「低カロりー」
などなど、いろんな表示のものがありますよね。

先日、お客さまにもちょっと聞かれたので
今日はそれらについてちょっとお話してみようと思います。

 

こんにちは^^
いつもありがとうございます。
福井県越前市の虎ノ門漢方堂です。

 

まずはカロリー関係。

カロリーゼロ」「ノンカロリー」は食品100g当たり5kcal(飲料の場合は100mL5kcal)以下のもの。
カロリーオフ」「低カロリー」「カロリー控えめ」は食品100g当たり 40kcal (100ml当たり 20kcal)以下のもの。

これをご覧になるとわかるように、「ゼロ」とか「ノン」という表示でも
決して何も入ってないわけではないということなのです。
微妙には入ってます(笑)

なので、ゼロだからと安心しきっていると・・・・・おわかりですよね?

我が家でよく登場するオールフリー(笑)
それお酒じゃないやろ!とツッコミ入れられます^^;

 

 

 

次に、似ている2つ「糖質」と「糖類」・・・・この違いをお話したいと思います。

(KIRINさん HPより)

 

いつもお店で「炭水化物イコール糖質だと考えてください」みたいにお話していますが
正確には炭水化物の中には食物繊維も含まれます。

そして、この図を見ていただくとおわかりのように、糖質の中に糖類が含まれます。
ということは、糖類がゼロでも糖質は含まれるということなのです。

よく見かける糖類ゼロの商品。

 

 

糖類はゼロですが、炭水化物が多く含まれています。

 

ということは血糖値が上がりますので、注意が必要です。
糖質の量を知りたいときは、炭水化物の含有量を目安にしてみてください。

 

そして、カロリーの場合と同じように
糖質ゼロと書いてあっても、食品100gあたり(飲料100mlあたり)糖質の含有量が0.5g未満であれば
糖質ゼロ」と表記してもOKなので、まったくゼロではないという場合もあるのです。
ちなみに「糖質オフ」になると、食品100gあたり5.0g、飲料100mlあたり2.5g未満まで。

 

 

また、糖質ゼロのものをダイエット時に使用されるのもいいのですが
砂糖のかわりに人工甘味料が使われているため、身体に悪影響を与える場合があります。

アメリカの実験では
ノンカロリー甘味料を摂取した被験者がクッキーを食べた後の満足度は、
それ以外の被験者よりも低かったという結果も出ているそうです。

ノンカロリー製品に使われている人工甘味料で、
脳がもっと甘いものを欲するようになってしまう可能性があるということですね。

 

 

お腹が空いたときに、ちょっとつまむ程度ならいいのですが
人間の心理としてこういう表示に安心しきってしまい、
ついいつもより食べ過ぎたり、飲みすぎたりしちゃうことってあるかもしれません。

このようなダイエット向けの商品も、ほどほどにしておくことがお勧めです^^

 

 

 

♦今日のつぶやき♦

知り合いの方から、みょうがを大量にいただきました!
とても新鮮でみずみずしいです。

普段はお味噌汁に入れたり、薬味に使う程度ですが
たくさんあるので、いろんなメニューに挑戦しています。

今日はネットで見つけた、みそ焼きにしてみようかな~と思っています♪

 

 

 

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら