「2015年11月30日」の記事一覧(3 / 3ページ目)

第59回 「名医の始まり」

東洋医学コラム

「神農本草経」という、薬草に関する中国で最も古い書物があります。この本は神農さんという人物によって書かれたものとされており、神農さんが赤いムチで毒蛇などを払い除けながら、いろいろな種類の草をなめて薬草か毒草かを区別していったのだといわれています。この神農本草経には365種類の薬草が載っており、私たちはずいぶんとその恩恵にあずかっています。ですから、薬草の神様……

第58回 「負けるが勝ち」

東洋医学コラム

中世のヨーロッパを襲い全人口の3分の1を死亡させたといわれるペストも、もともとはリスや野ウサギ・野ネズミなど小動物の比較的弱い伝染病の一つでした。それが、人間が森林などを伐採して自然の奥深くへ侵入していったため、ペスト菌を持っていた野ウサギや野ネズミなどから人間に感染して大流行を起こしたのです。そして、その毒性は野ウサギや野ネズミなどには弱くても、人間に対し……

第57回 「キムチは安全か?」

東洋医学コラム

人間は甘いものでも辛いものでも苦いものでも酸っぱいものでも、何でも食べます。しかし、アメーバーやゾウリムシなどの単細胞の生物は、苦いものや酸っぱいものを近づけると逃げるといわれています。おそらく、辛いものでも同様の結果でしょう。※甘味・酸味・苦味・辛味・塩味の五味の中で、辛味は味覚ではなく痛覚であるそうですから、取りすぎは危険なのでは?という疑問もでてきます……

第56回「猛毒も薬に」

東洋医学コラム

前回お話したボツリヌス菌の毒素が、実は美容整形の分野でシワを無くす秘薬として活躍しています。どういうふうなことかといいますと、シワの部分にその毒素を注射してその部分の筋肉をマヒさせシワを無くすという仕組みです。特に、眉間・目尻・額のシワに効果があるそうで、価格は一回約5万円、効果は半年ほど続くということです。 ボツリヌス菌についてもう少しくわしく説明しますと……

第55回 「ハチミツの意外な落とし穴」

東洋医学コラム

中医学では、甘い味は緩める・補う・潤す・脾胃を養う・滋養強壮・痛みの緩和などの作用があると考えられています。しかし、取りすぎると体全体がゆるんでしまりがなくなってしまったり・むくんだり・軟便気味になったり・下痢しやすくなったりします。また、アトピーやぜんそくなどのアレルギーの症状も甘味を取りすぎると悪化することが多いものです。 食べものでいえば、エビ・羊肉・……

第54回 「血糖値は、低いほうが危険」

東洋医学コラム

小さい子供は、特に甘いものを好みます。しかし、子供が辛いものや苦いものが大好物という話は、あまり聞いたことがありません。そのわけは、人間が生きるために甘味が基本的に一番重要な味であるからだと思います。現代医学においても、人間の脳はブドウ糖がエネルギー源になっておりそれで活動していることが分かっています。 糖尿病の治療において血糖値が高いことだけを心配する人が……

第53回 「なぜ、SARSは発生したのか」

東洋医学コラム

現在、森林の減少、大気中のフロンガス及び二酸化炭素の増加などの環境を破壊するいろいろな要因により地球の温暖化が急激に進んでしまい、南極や北極さらにヒマラヤの氷河までもがかなりの勢いで溶け出しきております。 一説によりますと、インフルエンザのウイルスもシベリアの永久凍土から溶け出して、まず野鳥や渡り鳥などに感染→それらから豚などの家畜に感染→豚などから人間に感……

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