「東洋医学コラム」の記事一覧(10 / 26ページ目)

第170回 「色が白くて太っている人の減量法」

東洋医学コラム

読者の方から質問がありました。 「巷では漢方ブームで、とかく情報が氾濫しておりますが、いまひとつ情報の先走りのようで、果たして信じていいものかどうかわかりません。先日もあるダイエット番組で気虚タイプの人には黄ギ、気滞タイプの人にはガジュツを煎じて飲むとやせるとありましたが、いかがでしょうか?」 中医学的にみると気虚すなわち気力の衰えているタイプの方は、一般に……

第169回 「便秘薬ダイエットの落とし穴」

東洋医学コラム

現在、「にがり」を使ったダイエットが流行していますが、実はこの仕組みは下剤の効果を応用したものです。 病院でもよく使う硫酸マグネシウムや酸化マグネシウムという塩類性の下剤と同じように、腸内の浸透圧を高め腸内の水分量を増やし便を下痢状にして排出させます。ですから、最初は大量の便が出て確かに体重が減りますが、後はそれほど変化は起こりません。当然、便秘薬を使った減……

第168回 「三国志と中医学」

東洋医学コラム

「気・血・水」とは、中医学におけるいわば仮想的な病気の原因論とでもいうべきものです。気・血・水 を生体維持の三要素とみなし、それらが互いにバランスよくスムーズに循環することで健康は保たれると考えられているのです。 一般に、東洋人はものごとの本質を自分の内なる部分に探し求める傾向があり、外部に原因を見つけることよりも自分をコントロールしたり自然と調和することに……

第167回 「虎ノ門に、猫来たる!」

東洋医学コラム

今年は例年に比べて寒さがかなりきびしく、福井県の山岳地帯も久方ぶりの大雪に見舞われ、関西学院大学 ワンダーフォーゲル部学生14人の遭難騒ぎが発生しました。 地元のテレビでもこの事件は大々的に報道され、福井県民75万人すべてが固唾を呑んでその安否を気遣っておりましたが、幸い全員無事に救助され、私たち県民も学生のご家族と同様にようやく肩の荷を降ろすことができまし……

第166回 「魔法のくすり」

東洋医学コラム

「あぁ、また赤くなっちゃった」「朝、起きたら昨日より調子が悪い気がする」など、ちょっとした体調の変化に一喜一優することが症状悪化の原因になる場合があります。そのような変化に対して慌てたりイライラしたりすることで、自分自身のストレスが高まり、さらに症状が悪化したり症状がぶり返したりすることは意外と多いものです。こんな場合には、不安を取り除いてあげることが症状の……

第165回 「メディスンとドラッグの違い」

東洋医学コラム

薬は悪いものではありません。適切に使うなら、非常に有効な道具です。瀕死の状態で病院に運ばれてきた患者が、薬でなんとか命を助けることが出来たという例はいくらでもあります。 もしも、抗生物質や副腎皮質ホルモンなどがなかったら、お産の後とかちょっとした感染症や傷でも命を落としてしまうことがずっと続いていたでしょうし、おそらく日本人の平均寿命も今の半分ぐらいにもなら……

第164回 「津液(しんえき)とは?」

東洋医学コラム

「津液」とは、血液以外の体内の正常な液体成分を総称する中医学の用語で、各臓器や組織・器官などの正常な体液や分泌物、例えば、胃液・唾液・リンパ液などを指しています。しかし、病気のときに出来る水疱や水腫などに含まれる水分は除きます。 津液も気や血と同様に、人体の生命活動を維持する基本的物質の一つです。脾胃や小腸・大腸によって吸収された飲食物中の水分は、脾の働きに……

第163回 「血液の巡りが悪い人は」

東洋医学コラム

中医学では、血液は水穀の精気すなわち営気を基礎にして生成されたものと考えられています。ですから、中医学の「血」には、西洋医学の血液の概念だけでなく、営気の機能である精神活動の部分も含まれます。具体的に言えば、血液が順調に流れないと精神活動のほうも正常に働くことは出来ず、安定した状態を保てないということです。 日本でも、頭の回転がよくないことを「血の巡りが悪い……

第162回 「笑う門には、福来たる!」

東洋医学コラム

行って来ました、新年会へ。 雪が深々と降りしきる中、毎年恒例我が京町3丁目自警消防隊 平成16年度新年会へ。そこには、終身名誉顧問、88才現役医師の「福井県の日野原重明」 S先生、今年80才の現役バリバリ M社長が。 若いものの話などどこ吹く風か、昔話に花が咲く。しかし、いつもと違い今回は、ちょっと面白い話に。 福井県は、知る人ぞ知る有名な「そば処」。とくに……

第161回 「気功に興味がある方は読んでください」

東洋医学コラム

中医学では、人体における気には、分布する部位や機能などの違いにより、元気・宗気・営気・衛気といった名称がずっと昔の時代から付いています。 最も基本的かつ重要な気は「元気(原気)」と呼ばれ、両親から受け継がれた「先天の気」と、飲食物を吸収して得られる「後天の気」の二種類があります。前者は腎に貯蔵され、後者によって絶えず補充されながら人体の生命活動の原動力として……

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