「東洋医学コラム」の記事一覧(20 / 26ページ目)

第70回 「聞診2 甘酸っぱい香りが示すもの」

東洋医学コラム

痰の場合、気管支などに熱性の炎症や細菌感染があったりすると、痰は粘り気が強く色も黄色っぽくなってニオイがするようになることがあります。反対に、粘り気があまりないサラッとした無色透明や白色のうすい痰は寒性の症状を表わしニオイもほとんどありません。 お腹が冷えたり腸の働きが悪くなったりすると、お腹がグルグル鳴ったりガスが出やすくなります。また、お腹をポンポコたた……

第69回 「聞診1 音とニオイでわかること」

東洋医学コラム

聞診(ぶんしん)とは「音」と「ニオイ」によって患者さんの状態を観察する中医学の診察法です。 例えば、話す声や呼吸の様子などに力があれば体力や気力はそれほど衰えていないと考え、反対に弱々しい場合は体力や気力などの低下を疑い回復にも時間がかかると考えます。 セキをしている場合にはそのセキの強さ・痰(たん)のからまり具合い・セキが連続的にでるのか時々でるのか・息切……

第68回 「外見で判断すると」

東洋医学コラム

ピカピカに磨かれたきれいな台所・きれい食器・きれいなスーパーで買った食品・きれいに見える自分の手などが、必ずしも清潔で衛生的であるとは限りません。いくら、きれいに見えてもバイ菌がいることがあります。人を見る場合と同じで、外見や見かけだけで判断せず衛生的な調理や取り扱いをこころがけましょう。 もし、ロケットの中で宇宙飛行士が食中毒になったらそれこそ大変なことに……

第67回 「雑草のチカラ」

東洋医学コラム

食中毒の予防として、肉食が多いヨーロッパではパセリ・タイム・セージ・レモングラス・ミントなどのハーブ類やマスタード・コショウなどの香辛料を料理によく使います。 中国では、スベリヒユという雑草をサラダや炒め物などにして食べたりしますが、この雑草は薬用にもよく使われます。正式の生薬名は馬歯(ばしけん)といい、茎は赤色・葉は緑色・花は黄色・根は白色・実は黒色いこと……

第66回 「水を飲んで食中毒に」

東洋医学コラム

食中毒というとレストランや飲食店などでの食事が原因のことが多いのですが、家庭の食事でも起こる可能性があります。とくに、家庭では症状が軽かったり発症者が少ないため、ただのカゼや寝冷えなどと間違えられてしまい食中毒とは気づかずに重症化して死亡してしまうことがあります。 また、井戸水を使用している家庭では、知らないうちに水源が汚染されてしまい水が原因で食中毒になる……

第65回 「出産は命がけのことだった」

東洋医学コラム

今から150年ほど前の西洋医学は衛生概念などほとんどない状態に置かれており、特に外科の領域は混乱と失望の大変な世界だったようです。 例えば、外傷や手術を受けた後に患者が発熱し患部に膿が溜まることは当然で傷が治るためには必要なことだと考えられており、1867年イギリスの外科医リスターが石炭酸の水溶液を用いて手や傷口および器具などを消毒する防腐法を提唱し普及させ……

第64回 「硬水と軟水」

東洋医学コラム

中国は衛生状態が悪いから、生水を飲むと下痢をするとよくいわれます。しかし水が不衛生というだけでなく、水の性質が硬水という理由も大きいと考えられます。 一般に、硬水とは水の中のカルシウム・マグネシウムなどのミネラル分の多い水のことを指し、少ない水は軟水と呼ばれます。全硬度(ミネラルの含有量)で分類しますと、14以上を硬水・8程度を中硬水・3以下を軟水とします。……

第63回 「ボケてきたら」

東洋医学コラム

中医学では、塩からい味のものは適度に食べると腎の働きをよくするとされています。つまり、頭脳の働きがよくなる・ボケにくくなる・物忘れしにくくなる・骨や歯が丈夫になる・耳の働きがよくなる・髪の毛が増える・髪の毛が黒くなる・精力が増進する・足腰が強くなる・尿の出がよくなるなど、腎に関する症状の改善がいろいろ期待できるということです。 食べものでいえば、イワシ・納豆……

第62回「スッポン、妊娠中は要注意!!」

東洋医学コラム

前回、塩からい味のものは硬いものを軟らかくする作用があるといいましたが、じつはもっとよいものが中医学にはあります。 「軟堅薬(なんけんやく)」と呼ばれる、芍薬(しゃくやく)・牡丹皮(ぼたんぴ)・莪朮(がじゅつ)・鼈甲(べっこう、スッポンの甲羅)などの生薬がそうで、それらを漢方薬に加えて使うと前立腺肥大や子宮筋腫などでは塊りが軟らかくなって消えたようになること……

第61回 「減塩生活の落とし穴」

東洋医学コラム

塩からい味のものは、西洋医学では高血圧や動脈硬化によくないとされています。また、胃潰瘍や胃ガンの誘因にも繋がるという話もあります。 しかし、塩分は身体に必要不可欠なものであり、不足すると水分や体温の調節・脳への情報伝達・筋肉を動かすことができなくなってしまいます。 塩分の必要量は、気候や食生活および人種によっても違ってきます。西洋人と日本人とでは、菜食が多い……

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