風邪は、鼻や喉などの粘膜に、ウィルスなどの病原菌が付着して引き起こされる急性の感染症の総称です。症状は、のどの痛み・鼻汁・くしゃみ・セキなどが中心で、発熱もそれほど高くなく重症化することも稀です。

一方、インフルエンザの場合も、上気道の粘膜にウィルスが感染して引き起こされる急性の感染症ですが、のどの痛みや鼻汁などの風邪によく似た症状の他に、38~39℃以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身の症状が強く現れ、肺炎などを併発して重症化する例が多く見られます。また、感染力が非常に強いため、短期間で爆発的な流行を引き起こします。

「両者を見分けるポイント」は、熱と全身症状の出方の違いにあり、インフルエンザは突然の高熱・悪寒・関節痛・筋肉痛などの全身的な症状から始まることが多く、鼻汁・鼻づまり・くしゃみなどの症状は初期の段階ではそれほど現われません。

風邪の場合は反対に、鼻汁・鼻づまり・くしゃみなどの症状から始まり、高熱や関節痛、筋肉痛などの症状もあまり起こりません。

昨年ぐらいからインフルエンザの治療に抗ウィルス薬が使われるようになりましたが、感染してから48時間以内に使用しないとあまり効果が期待できないという話ですから、感染に早く気づく必要があります。臨床試験では、インフルエンザ症状を発現後2日以内の1歳以上の患者に抗ウィルス薬を服用させた場合、インフルエンザの罹患期間が約1.5日短縮したとの結果が示されています。

※インフルエンザについて、下記の過去記事もご参照ください。
第7回 緊急報告! インフルエンザ特集 (その1)
第8回 緊急報告! インフルエンザ特集 (その2)
第9回 緊急報告! インフルエンザ特集 (その3)

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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