第7回 緊急報告! インフルエンザ特集 (その1)

インフルエンザは、普通の風邪とは違います。

風邪は、鼻やのどなどを含む上気道と呼ばれる空気の通り道の粘膜に、ウィルスなどの病原性微生物が感染して、引き起こされる急性の感染症の総称です。専門的には「風邪症候群」といい、その代表がいわゆる風邪と呼ばれる普通感冒です。風邪の症状は、のどの痛み、鼻汁、くしゃみやセキなどが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もそれほど高くなく、重症化することはほとんどありません。

一方、インフルエンザも上気道の粘膜にウィルスが感染して引き起こされる急性の感染症です。そして、のどの痛みや鼻汁などの風邪によく似た症状の他に38~39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など、全身の症状が強く見られます。さらに、気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんなどを併発したり、重症化すると乳幼児や高齢者では死に至ることさえあります。また、風邪とは異なり、短期間で爆発的に流行します。

このように感染力が強く激しい症状が出るインフルエンザは、日本では一般的に風邪と混同されがちですが、風邪とは違った病気として認識されたほうがよいでしょう。また、インフルエンザ流行のピークは2月頃になることが多いので、これから、お年寄りや幼い子ども・体力の落ちている方・疲れている方には、特に注意が必要です。

インフルエンザは突然の高熱や悪寒の症状から始まることが多く、鼻汁・鼻づまり・くしゃみなどの症状は後からでるようです。なお、いわゆる「風邪薬」といわれるものは、解熱鎮痛剤・抗ヒスタミン剤・鎮咳去痰剤・カフェインの組み合わせにビタミンなどを加えたものであり、発熱や鼻汁・鼻づまり、セキなどの症状を軽くするだけで、ウイルスや細菌に直接効くものではありません。当然、風邪の予防にもインフルエンザの予防にも役立ちません。

ですから、上記の症状になりましたら、なるべく早めに医療機関に行かれたほうがよいでしょう。
早めに治療することは、自分の体を守るだけでなく、回りの人にインフルエンザをうつさないという意味でも大変重要なことです。

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