抗生物質に関して
最近よく取り上げられている話題に、
薬剤耐性菌の出現の問題があります。
簡単にいえば、以前と違って
抗生物質が効かない種類の菌が
増えてきたのです。

例えば、ペニシリンは
細菌の細胞壁の合成を阻害して
効果を示すのですが、
それにはβ-ラクタム環という
特有の構造が必要になります。
しかし、ペニシリンに耐性を持った菌は、
その構造を分解する酵素を産生して
ペニシリンの働きを失わせます。

なぜ、微生物が
抗生物質を産生するのかといえば、
それは自分を守るためです。
植物のように
光合成の働きを持たない微生物は
自分自身で栄養を作れず、
他から栄養分をもらわなければ
生きて行くことができません。
そのため、抗生物質を産生し、
他の微生物を排除して
自分の領域を守っているのです。
決して、我々人間を助けるために、
産生してくれているわけではありません。

また、排除される側の微生物も
遺伝子を突然変異させたりして、
いろいろと生き延びる工夫をします。
それが、菌が抗生物質に対して
耐性を持つということなのです。
ですから、抗生物質を使えば使うほど、
菌がそれに対して
抵抗性を持つ確率は高くなります。

病気などで、
どうしても抗生物質が必要な場合は
仕方がありませんが、
それ以外で抗生物質を使用するのは
自分で自分の首を絞めるようなものです。
現在、特に問題になっているのは、
多量の抗生物質に汚染された牛肉や
養殖マグロなどの食べ物を、
私たちが知らないうちに摂取している場合です。

※病気の予防に、抗生物質は
  家畜や養殖魚などにも大量に使われています。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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