第84回 病気を測る、八つの物差しとは?

今まで説明してきました四診(望診・聞診・問診・切診)という中医学独特の診察法によって集められた情報は、中医学の理論をもとに分析され病気の性質・部位・身体の抵抗力の状態などを判断することに使われます。

このことを「弁証」といい、この弁証によって得られた結論から治療の方向を検討して、どういう養生の仕方がよいのか・どういった漢方薬を使えばがよいのかなどを決めます。(このことは「論治」といいます)

また、弁証の方法として代表的なものに、八綱弁証・気血津液弁証・病因弁証・臓腑弁証・六経弁証・三焦弁証・衛気栄血弁証などがあります。

八綱弁証とは陰陽説を応用した基本的な人体の観察法で、「表裏」・「寒熱」・「虚実」・「陰陽」という文字通りの八つの基準があります。特に、陰陽は重要で残りの六つを総括するものとされていますが、その理由は中医学では人体は陰陽のバランスによって維持されていると基本的に考えられているためだからです。

しかし、陰陽の区別は相対的であまりに抽象的なものですから、

●病気の場所が浅いか深いか・・・表裏
●病気の性質が寒性か熱性か・・・寒熱
●身体の抵抗力と病気との力関係・・・虚実

という六つの具体的な判断点を設けて、病位・病性・病勢を調べることにしたのでしょう。

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