第42回 黒くなったら老化の始まり

顔色がだんだんと黒っぽくなってきたら、「腎」の異常を疑ってみます。もちろん、日焼けの場合は除きます。現代医学における腎臓の働きは、ただ単に尿をつくるだけでなく、体の老廃物を取り除くフィルターの役目・体の水分や塩分などの調節をする役目・血圧を上昇させる物質の分泌・ビタミンD3の活性化・副腎皮質ホルモンの分泌など、いろいろな方面に及んでいることが分かっています。

さらに、中医学においても腎の働きはとても多く、尿を作り膀胱へ送る作用・体の水分量の調節作用・生殖作用・ホルモン系の調節作用・脳を養い骨を作る作用・免疫系の支配・体温の維持・呼吸の補助などにも関与していると考えられています。

腎が弱った状態は腎虚と呼ばれ、頻尿・多尿・精力減退・不妊・骨粗鬆症・健忘症・痴呆症・病気に罹りやすくなるなどの症状が多く見られます。これらの症状は、まさに老化現象ともいえるものですが、最近では必ずしも老人だけに限ったものではなく、若い人にも多く現れてきています。例えば、若い人の生殖能力の低下や不妊、小児の骨や歯の発育不全などの症状です。また、高齢での出産は腎虚の子供を産む可能性が高いと考えられるため、20代のうちに出来るだけ出産するか、腎を補うかをして産むかが望ましいと思います。

また、肝と目の関係と同じことが腎と耳との関係にも当てはまります。ですから、腎が弱ると耳のつやが悪くなったりシワが増えたりします。そんな場合は老化現象の始まりですので、中医学では補腎薬というものを使って老化予防の対策をしていきます。

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