西洋医学は病気をどのように定義するかから始まっていますが、東洋医学では健康の状態をどう捉えるかが出発点となっています。例えば、中医学では人間が健康かそうでないかを見る場合、於血という血液の流れが滞ってうっ血した状態がないかどうかを探します。

現代医学でもこのところ、動脈や静脈の太い血管だけでなく、微小循環と呼ばれる毛細血管の血液の流れが注目されてきていますが、これらの血管は身体中の組織に栄養分と酸素を供給しているだけでなく、老廃物と炭酸ガスを回収する働きも担っています。つまり、極端なことを言えば、毛細血管の血液の流れの良し悪しですべての組織の健康状態は決まるのです。例えば、動脈硬化の進行に関しても、今まではコレステロールばかり悪いというふうに思われてきていました。

しかし、微小循環の観点からすれば、血管に栄養を補給している毛細血管の血流不良によって生じた血管内部の劣化の方がより根本的な原因と考えられるわけです。ちょうど道路の状態で言えば、整備不足で路面がデコボコになってゴミが溜まり出してきたようなものです。

つまり、今までは動脈硬化が進行していた部分にコレステロールが溜まっていたため、一方的にコレステロールが動脈硬化の犯人扱いされていた可能性が極めて高いということが言えます。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール