第259回 「於血は、百病の源」

ホメオスターシス(恒常性)の働きで、血液中の成分や濃度はある一定の状態に保たれています。よく、新聞や雑誌の広告などで、血液が酸性やアルカリ性に変わるなどのおかしな表現を見かけることがありますが、血液は常に弱アルカリ性(PH7.4)を保ちながら静脈や動脈の中を粛々と流れています。

また最近、「血液サラサラ」とか「血液ドロドロ」などといった話題をいろいろなところでよく耳にしますが、静脈や動脈のような太い血管の中を血液が油のようにドロドロと流れていたりすることはまずありません。血してみれば分かることですが、誰の血液でもトマトジュースを水でうすめたような適度な粘性を持って割り合いにサラサラとした形状をしています。

現在、血液サラサラ・ドロドロは、赤血球や白血球が変形しなければ通れない、毛細血管のような非常に細い部分を血液がどれだけスムーズに流れるかを特殊な機械で判定しているようですが、このことは中医学的な観点からみても身体全体の健康状態を計る大きな指標になるものと思われます。

なぜなら、中医学には「於血は、百病の源」という考え方があり、それは毛細血管の血流障害がすべての病気の原因になる可能性があるということを意味しているからです。

今のところ健康診断で計れるのは、赤血球や白血球、血小板、コレステロール、中性脂肪などの種類や数値だけですが、血液を総合的に判断するという意味で毛細血管の血流を測定する時期がいずれそのうちにやって来ることでしょう。

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