第227回 「チャーチルを救った、奇跡の薬」

世界最初の抗生物質である
「ペニシリン」が発見されたのは、1928年。
英国首相チャーチルを
死の淵から救った
この有名な抗生物質は、
アレキサンダー・フレミング博士によって
青カビの中から極めて偶然に発見されました。

抗生物質は、多くの感染症に対して
極めて大きな威力を発揮します。
抗生物質が発見されるまで、
赤痢・結核・コレラなどの重篤な伝染病で、
毎年のように
世界中で多くの生命が奪われてきましたが、
多くの優れた抗生物質の開発によって
そうした感染症で死亡する人は
今日ではかなり少なくなってきています。

また、抗生物質を英語で書けば
antibioticsで、厳密には
「微生物が産生する物質で、
 他の微生物の発育を阻害する化学物質」
ということを意味しています。
しかし、最近では合成技術の発達により
抗菌力を持った化合物を
人工的に合成することが可能となったため、
それらを含めて
総合的に抗菌剤と呼ぶ場合もあります。

一般に、抗生物質はどんな菌にも
効果があると思われているようですが、
一つの抗生物質が全ての微生物に対して
効果があるというわけではありません。
ブドウ球菌に効くもの、
赤痢菌に効くもの、結核菌に効くものなど、
抗生物質の種類によって
その守備範囲はいろいろ大きく異なります。

※結核は、不治の病いとして
  日本では特に恐れられていた病気です。
  石川啄木を始め、
  滝廉太郎、山川登美子など
  多くの文人歌人の若い生命が犠牲になりました。
  しかし、ストレプトマイシンの発見によって
  その死亡率は激減し、
  現在ではそれほど怖い病気ではなくなりました。

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