第218回 「喘息・アトピーの娘さんをもつ、Nさんからの手紙」

喘息・アトピーの3歳の娘さんをもつNさんから、
相談のお手紙を頂きました。

『1月ほど前から喘息の治療を漢方に切り替えました。
 処方されているのが
 「小青竜湯」(煎じて飲んでいます)なので、
 たびたびのマオウに関しての注意・呼びかけに、
 漢方を選択した保護者の責任を感じながら、
 ビクついている次第であります。

 実際、娘の状態としては良い感じです。
 漢方に切り替えた時はタンがよく切れるようになり
 (といっても、ほとんど吐いている状態でしたが)、
 それが、2週間ほど続きましたでしょうか
 ・・・この頃はかなりきつそうでした。
 その後は夜中に1回ほど咳き込む程度で、
 それがまた2週間ほどでしたでしょうか・・・
 今では、多少の咳を
 1日のなかで1~2回ほど軽くする時が、
 調子悪いかな?と思う程度で、
 良い時は元気いっぱい暴れまわっても
 ゼイメイが聞こえることもありません。

 現在、症状を電話で伝えて
 漢方を送ってもらっています。
 夏に再受診する予定なのですが、
 3歳の子に
 あと1~2ヶ月飲ませるのは危険でしょうか?』

小青竜湯は、アレルギー性鼻炎や喘息に
日本で比較的よく使われている漢方薬です。
喘息の発作が起きているときなど、
短期間に使う場合には
問題はそれほどないとは思いますが、
マオウが割り合い多く含まれていますから
長期間服用されるのはあまりお奨め出来ません。

中医学には標治薬と本治薬という
漢方薬に対する2つの考え方があり、
標治薬は対症療法的に、
本治薬は体質改善というふうに使い分けをします。
小青竜湯は、どちらかというと
標治薬の部類に属する漢方薬です。
喘息やアトピーは、のどや皮膚の粘膜などが
過敏になって引き起こされる症状ですから、
粘膜を丈夫にする働きを持つ
「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」
というマオウが含まない
漢方薬のほうが味もよいし、
本治薬としても娘さんに
よろしいんじゃないかと思います。

※マオウは一種の興奮剤ですから、
  血圧を上げたり心肺機能を亢進します。
  つまり、マオウを含有する漢方薬を服用しているときは、
  運動や入浴、アルコールの摂取などを控える必要があります。
  一般の薬と同様に、漢方薬も
  使い方を誤れば危険な副作用はやはり出ます。

サブコンテンツ

ページの先頭へ

メニュー