中国人と日本人は顔や体格などはよく似ていますが、ものの考え方や食べ物の好みなどにかなりの違いがあることも確かです。

例えば薬のことでも、日本では「出来るだけ安い方がいい」と思っている人が多いのですが、中国では「薬は高くなくては効かない」というふうに考える人がびっくりするほど多いものです。

また食べ物でいえば、日本では魚を塩焼きにしてよく食べますが、中国では蒸し焼きや揚げ物、煮物に調理して食べることがあっても、塩焼きにして食べるという話はあんまり聞いたことがありません。

実は、魚に塩をふりかけて網で焼いて食べる方法は日本と地中海沿岸だけの食べ方で、沖縄や他のアジアの地域ではそういう食べ方は普通はしないということです。

一般に日本人は鮭やマグロなどの海の魚を好みますが、中国人は川や湖で取れる魚を好んで食べます。通の人に聞くと、淡水魚の方が海で取れる魚より香りも良く味も濃厚だといいます。

確かに、中国人の大好きな鯉も生の「洗い」では非常に淡白な味ですが、「うま煮」や「鯉こく」にすると大変に濃厚で美味しい味に変わります。それに、鯉は母乳の出をよくする働きがあり、出産後の体力の回復にも非常によく効く食べ物の1つですから、育児中の女性にとって力強い味方にもなります。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら