第13回 口を開けば病気がわかる、手をサワレバ病気を当てる

中医学の診察は、望診・聞診・問診・切診の4つの方法を組み合わせて行います。

「望診」は、目で見る診察法で特に重要です。患者の顔、目、皮膚、舌、排泄物の状態、体全体などを観察します。このなかでも、「舌診」は中医学独特の見方をします。舌が赤い、黒い、白い、縮んでいる、腫れている、ぶよぶよしている、乾燥している、じゅくじゅくしているなど、これだけでも病気がどこにあるか、内臓の状態などがわかる場合があります。

「聞診」は、耳と鼻による診察法です。患者の声や呼吸の音、咳の仕方、腹鳴、口臭、排泄物の臭いなどを主に調べます。

「問診」は問答による診察法です。日本では、問答無用とでもいうような、3分間診療がいろいろと問題になっていますが、ここでは患者の情報をいかにひきだすかが重要で、質問の仕方が大切になってきます。例えば、あなたは冷え性ですか?というより、お風呂に入ると楽になりますか?と質問したほうがより具体的で客観的な答えがわかります。このようにいろいろな情報を引き出すことによって、「病気を見る」のではなくて「病人を診る」ことができるのです。

「切診」は体の部分を触ったり、脈をとったりします。中医学では、特に脈診は発達しており、脈をとるだけでどんな病気かまで当ててしまう名人のような老中医を見たことがあります。また、言葉が話せない幼児などの場合、手に触れて脈をみるだけで症状を把握できる方法もあります。

以上のように、この4つの診察方法から得た情報を総合して診断します。

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