肝は老化により衰えるだけでなく、睡眠不足や精神的なストレスさらに運動不足などによっても傷みます。その理由としては、睡眠不足やストレスで副交感神経がうまく働かずに血管が収縮したり、運動不足で血管などが固くなって肝など内臓への血流が悪くなることが考えられます。
最近ではパソコンやテレビゲームの愛好者が増え、若い人の中にも目の疲れや視力減退などの症状を訴える人が非常に多くなってきていますが、こういったことも肝を傷める間接的な原因になっています。
肝の重要な働きといえば血液を貯蔵し浄化することですが、汚れた血液をきれいにするには肝臓自体にもかなりの負担が掛ります。そのため、きれいな血液や良質なタンパク質が肝臓には特に必要になってきます。昔から、肝臓には鉄分などのミネラルやタンパク質を多く含むカキ・しじみ・玉子・牛乳・豆腐などがよいといわれてきましたが、それにはこういった理由があったのです。
※手軽な薬草として知られるクコの実は、肝・腎を補い目の疲れも取りますが、菊の花と一緒にお茶にして飲むようにするとさらに効果が高まります。また、クコの実は見た目も可愛らしく味も甘くて美味しいため、デザートやお菓子にもよく利用されています。
虎ノ門漢方堂のダイエットとは ⇒ 更年期障害・自律神経失調症・鬱 ⇒ 腰・肩・関節・ひざの痛み・リウマチ
◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。
※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら