テレビ・雑誌などで緑茶やウーロン茶さらにドリンク剤などが身体によいと盛んに宣伝されたりしていますが、その中にはポリフェノールだけでなくカフェインのように取る量によっては身体に悪い影響もある成分も含まれています。
例えば、脳梗塞や心筋梗塞などのいわゆる血栓系の病気を持つ方たちにとって、緑茶・煎茶・玉露・抹茶・ウーロン茶・コーヒー・コーラ・ドリンク剤などの飲み過ぎはカフェインを多く取ることにもつながりますからあまり身体によいことではありません。
その理由は、カフェインを取り過ぎると自律神経の交感神経の部分の働きが高まりアドレナリンなどのホルモンが過度に分泌され、血圧が上がって高血圧の状態になってしまい動脈硬化が起きている部分の亀裂が誘発されたり、血液が固まりやすくなったりしてしまうからです。
ちなみに、ドリンク剤1本には50ミリグラムのカフェインと角砂糖5個から7個分の糖分が含まれており、缶コーヒーには大体150から200ミリグラムのカフェインとドリンク剤と同じぐらいの糖分が含まれているようです。
※通常のコーヒー1杯には、100ミリグラム前後のカフェインが含まれていますが、こちらは砂糖の量を自分で加減することができます。
なお、同じお茶でも麦茶などは麦を焙煎したものであり、その中にはカフェインは含まれておりません。つまり、○○茶と表示されていても原料にカフェインが含まれていなければ心配する必要はありません。
虎ノ門漢方堂のダイエットとは ⇒ 更年期障害・自律神経失調症・鬱 ⇒ 腰・肩・関節・ひざの痛み・リウマチ
◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。
※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら