現在の日本では、緑茶・煎茶・抹茶などの飲み物と麦茶や番茶、ほうじ茶は同じような種類の飲み物と考えられていますが、それは極めて大きな間違いです。

緑茶・煎茶・抹茶などの飲み物は「茶の葉」を加工して作られています。茶の葉はカフェインを多く含み、本来は薬として使われてきたものです。ですから、効き目もある代わりに、多量に摂取するとそれなりの副作用も発生します。

麦茶には、茶という文字が書いてあっても茶の葉は一切含まれておりません。また番茶、ほうじ茶には、茶という文字が書いてあってもカフェインはほとんど含まれておりません。そのため、水のように大量に飲んでも副作用の問題はほとんど起こりません。

現在、コンビニやドラッグストアーなどで高濃度に「カテキン」が配合されていることを謳い文句にしている健康飲料が出回っておりますが、落ち着いてよく考えれば、それはカフェインも高い濃度で含まれているということを意味しているわけですから、健康飲料どころか不健康飲料になる恐れが十二分にあります。

ちなみに、2リットルのコーヒーを30分で飲めば、カフェインによる急性中毒の症状が起こるとされています。

※水やお湯よりも、麦茶や番茶、ほうじ茶のほうがなぜ飲みやすいのかといいますと、それは苦味があるからです。中医学では、苦味は下に下降する性質があるとされています。ですから、水を1リットル飲むのは難しくても、苦味のあるビールを1リットル飲むのはそれほど困難な話ではありません。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール