先日、東京での晩餐会の一番の話題は、Q先生が雲南からわざわざ担いで帰られたという蒸気で焙煎したコーヒーでした。

この蒸気焙煎コーヒーのことは以前から、かなり力を入れてコラムでも書かれておられましたが、実際に目にすると、確かに普通のコーヒーでないことがよく理解することができました。

どこが普通のコーヒーと大きく異なるのかといいますと、香りが全然違うのです。まさに、芳香という言葉があてはまります。どちらかというとそれほどコーヒーに興味のない私ですが、そんな私でも思わず目を見張りました。

また、味の方も濃厚かつバランスが取れ、ブルーマウンテンやモカなどの種類に近いような気がします。ブランデーなどのアルコールにも負けない力強さがあるため、食後の一杯にも最適かと思います。

今まで、Q先生はコーヒーを飲むと眠られなくなるからという理由で、夕方近くにコーヒーを飲むことを避けておられたそうですが、この蒸気焙煎したコーヒーはその点、まったく問題がないということです。

つまり、薬理学的にいえば、カフェインの中枢神経の興奮作用がかなり軽減されているということになるわけで、どなたが飲まれてもカフェインの悪影響が出にくいと考えられます。

※一般に、コーヒーや緑茶、煎茶などの飲み物は安全な食品だと思われておりますが、その中に含まれているカフェインは劇薬で、本来は薬として使用されるべき性質のものです。ですから、用法・用量を間違えれば当然、副作用も出てきます。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
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◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら