『痔のチェックシート』を作ってみました。これで完全というわけではありませんが、ある程度、参考になるのではないかと思います。

【出血と痛みに関して】

排便時、便の“表面”に血液が付着して痛みを強く感じる場合は、裂肛(切れ痔)。痛みをあまり感じない場合は、内痔核(いぼ痔)。

排便時、出血の量が多い場合は、内痔核(いぼ痔)。出血の量が少ない場合は、裂肛(切れ痔)。

排便時、便の中に血液が混じっていたり便の色が黒っぽかったりする場合、消化器系からの出血など痔以外の病気である可能性が疑われます。早急に、病院で受診されることをお勧めします。

※なぜ、便の色が黒っぽくなるのかといいますと、血液が酸化されて黒く変色するからです。つまり、出血した患部が身体の奥深い部分にある場合は、酸化が進んで便の色が黒っぽくなります。

排便時だけでなくいつも出血し下着が汚れる場合は、痔ろう(穴痔)または痔以外の病気の疑いがあります。早急に、病院で受診されることをお勧めします。

また、排便時に痛みと熱感がある場合、肛門の奥が腫れた感じで痛くて熱がある場合、細菌感染を起こしている可能性があり、要注意です。早急に、病院で受診されることをお勧めします。

【肛門付近に、何かが出ている場合】

肛門の外に突然ぷつんと出て痛い場合は、外痔核(いぼ痔)。排便時に肛門の外に脱出するものは、脱出性の内痔核(いぼ痔)。排便時以外でも気張るとすぐ脱出し、出たままの状態になるものは、脱肛(第3期内痔核)。

肛門の一部が腫れてブヨブヨしている場合、痔以外の病気の可能性があります。早急に、病院で受診されることをお勧めします。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら