現在、スギ花粉が飛散のピークを迎えつつあるようです。今年は花粉の量が去年の30倍以上ということで、世間を非常に騒がしておりますが、花粉症は地球の温暖化がすすめばさらに増加してくる性質のものですから、今回運良く、花粉症と無縁の人でも先々、安心することはできません。

花粉症とは、体内に入り込んだ異物から身体を防御しようとする一種の生体反応で、免疫細胞がIgEと呼ばれる抗体を作り出して身体から花粉を追い出そうと働きます。そのため、くしゃみや鼻水、涙目などの症状が引き起こされます。

現代医学では、花粉症はアレルギー性鼻炎とも呼ばれるように炎症性の疾患の一部と考えられていますが、漢方では“水毒”の一種と捉えられています。そのため、花粉症の治療には、水分代謝を促す働きのある漢方薬が使用されることが多いものです。

前回、ビールの効用を話しましたが、水分代謝を促す働きのある漢方薬を効かせるコツは、ビール、果物、アイスクリームなど、水分や糖分を多く含む冷たい物の取りすぎに注意することです。

私のところには“花粉症の特効薬”がありますが、ビール、果物、アイスクリームを控えない人には全然、効果がありません。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール