『麦茶や番茶、ほうじ茶には、茶という文字が書いてあっても茶の葉は一切含まれておりません。』と先日、このコラムに書きましたが、少し訂正があります。

「麦茶には、茶という文字が書いてあっても茶の葉は一切含まれておりません。また番茶、ほうじ茶には、茶という文字が書いてあってもカフェインはほとんど含まれておりません。」以上が、正しい文章です。

番茶、ほうじ茶には茶の葉が含まれております。しかし番茶の場合、新芽の部分ではなく、成長して大きくなった葉や茶の葉の固い部分を使用しているため、カフェインの含有量がかなり少なくなります。

また、ほうじ茶の場合、茶の葉を十分に炒って作るため、カフェインとしての作用が大きく減弱され、かなりマイルドな味わいになります。そのため、番茶やほうじ茶は、子供さんや年配の方でもカフェインのことをあまり心配せずに飲むことができるのです。

【玉露】
四月中旬の茶葉の新芽が出る頃、茶園に藁(わら)や葭簀(よしず)などで覆いをして日光を遮って茶葉を育てたもので、新芽を摘んで蒸し揉みながら乾燥して製造します。

【抹茶】
玉露と同様に覆いをした茶園より摘んだ茶葉の新芽を蒸して揉まずに乾燥し、それを石臼で挽いて微粉状にしたものです。

【煎茶】
覆いをしない茶園(煎茶園という)の茶葉の新芽を摘んで蒸したあと、揉みながら乾燥して作ったお茶です。日光に曝される分だけ、玉露よりもカフェインの量が少なくなります。

【番茶】
煎茶園の茶葉の新芽が大きくなって硬化した葉を蒸して乾燥したもので、茎などの部分が混ざっていることがあります。新芽でない葉や茎の部分にはカフェインがあまり含まれていないため、カフェインの量はかなり少なくなっています。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール