還暦を大きく越えてもなお、Q先生の頭脳が衰えを知らず極めて明晰で優秀な状態を保っているのは、実は宇宙飛行士と関係があるという仮説を私が思いついたのは、「田中角栄研究」で有名な立花隆さんの著書を以前に読んだことがあるからです。

その本の内容を一言で説明しますと、人間が宇宙飛行を経験すると、肉体的な変化よりも精神的な面でより大きな変化が起きるというものです。

実際に、宇宙から帰還した宇宙飛行士の多くは飛行前よりも人間そのものが一回り大きくなって、哲学者的な言動や行動を示したり、一国の平和や繁栄よりも地球全体のそれを願うようになります。

こうしたことを生理学的な面から考えれば、無重力状態で脳内の圧力が減少して脳が膨らみ、脳の抑えられてきた部分が機能するようになったという解釈の仕方をすることが出来ます。

Q先生は、年に数十回以上も世界を飛び回っておられるということですが、飛行機に乗るということは宇宙飛行と同様に脳内の圧力が減少し、先生の頭脳はますますその働きを活発にしているのだと思います。

海外旅行で、気分をリフレシュするとよいアイデアが浮かぶといった話を耳にしますが、極端に言えば、そうしたことも脳内の圧力が減少して脳へのストレスが軽減された結果とみることも出来ます。

何はともあれ、Q先生が海外で定期的に見聞を広めることを推奨なさっておられるのは、経験的にこうした事実を体感しておられるからではないのでしょうか?

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール