自分が運がいいと思う人と運が悪いと思う人の心理分析をして、運を鍛える4つの法則を提唱している人の話を先日、Q先生もコラムで書いておられましたが、まったくその通りだと思います。

特に4つの法則の中に、「運のいい人は、将来に対する期待が夢や目標の実現を促す」というものがありましたが、これは医療の現場においても非常に説得力のある言葉です。

例えば治療が難しい患者さんに対して、経験の浅い医師や思慮の足らない医師たちはすぐに告知しようとしますが、治療経験が豊富で思慮深い医師は余程のことがない限り、そういう行動は取りません。

なぜなら、患者さんの希望を失わせるような話をはじめからしてしまうと、治る可能性が極端に低くなって患者さんのためにならないことを経験的に彼らはよく知っているからです。

「病いは気から」というように、気の持ち方ひとつで患者さんの状態がよくなったり、悪くなったりすることが確かにあります。

ですから、調子のよいことばかり話すというのも問題ですが、患者さんの希望を根こそぎ奪うような話の仕方もやはり慎むべきだと思うのです。

※19世紀までは前立腺肥大や尿路結石などの病気もいわゆる「不治の病い」でしたが、現在では医学が進歩して生命に関わる深刻な病気ではなくなりました。このように難しい病気とされていたものでも、治療可能になることが実際、少なくないのです。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール