市販されている風邪薬や痛み止めとドーナツを一緒に取ると、効き始めるのが遅くなったり、効き方が弱くなったりすることがあります。

なぜなら、ドーナツの糖分と、風邪薬や痛み止めに含まれている解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンとがくっついてしまって、吸収が邪魔されるからです。

そのため、薬がなかなか効いてこなかったり、効きめが弱くなったりするトラブルがこのところ割り合い多く、女性や子供たちの間で発生しています。

また、このトラブルは糖分が原因なわけですから、ドーナツだけでなく、アイスクリームやケーキ、ぜんざいなど、糖分が多く含まれる食べ物で起きている可能性があります。

特に注意したいのは、風邪薬を栄養ドリンクやジュースなどの清涼飲料水と一緒に飲まれる場合です。なぜなら、リポビタンやリコリス、ユンケルなどの栄養ドリンクには、角砂糖5個分前後の糖分が含まれていたり、
果汁100%のジュースやポカリスウェット、アクエリアスなどにも同量かそれ以上の糖分が含まれているからです。

液体と固形とでは胃での滞留時間に差があるため、はっきりとは申し上げられませんが、風邪薬などと糖分の多いものは1時間以上、間隔を空けて別々に摂られるほうが無難だと思います。

※風邪薬や解熱鎮痛剤を飲むときは、なるべくコップ1杯の水か、ぬるま湯でお飲み下さい。また、ドリンクやジュース、ケーキなど糖分の多いものを摂りたい場合は、風邪薬や解熱鎮痛剤と1時間以上の間隔を空けて下さい。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール