新潟県中越地震の発生後2、3週間の期間内に、強いストレスなどで発症すると考えられている「タコつぼ型心筋症」と診断された人が、被災地の病院で相次いだというニュースがつい最近、医療関係者向けの情報新聞に掲載されていました。

タコつぼ型心筋症というのは、心臓の筋肉の一部が麻痺を起こし左心室下部の収縮が低下する疾患で、正常に収縮してくびれる部分と収縮せずに膨らんだ部分が出るため、超音波などで画像診断をするとタコつぼのように見え、その名がつけられました。

手術や脳出血などの後に発症しやすく、発症すると胸の痛みや息苦しさなど、心筋梗塞によく似た症状を起こします。はっきりした原因は不明ですが、ストレスなどが引き金となってカテコールアミンという神経伝達物質が大量に放出されるためではないかと、現在のところ考えられています。

今回、患者はいずれも50才以上の女性で、18人全員が入院し心不全の治療を受けておりますが、幸いなことに死者は一人も出ておりません。また、新潟大学医学部の相沢教授は「タコつぼ型心筋症には未解明の部分も多いが、適切な診断と治療をすれば多くの人は回復する。大災害の後にはこの病気が起きやすくなることを周知し、被災地の医療体制に生かしていくことが必要ではないか」と話されておられました。

最後に、中医学的な立場から少し助言をさせていただきますと、酢などのすっぱい食品の取り過ぎにも注意されたほうがよろしいかと思います。なぜなら、中医学では、すっぱい食べ物の取り過ぎは筋肉の障害を引き起こすとされているからです。また、酢の取り過ぎは場合によって、ひざや腰などの痛みをも悪化させます。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール