寒くなって汗をかきにくくなると、余分な水分や汗と一緒に排出されるべき老廃物が体内に蓄積され、血行状態が悪くなって、むくみ、だるさ、頭痛、肩こりなどの症状を引き起こします。

また寒い時期は、コーヒーや緑茶、ドリンクなどカフェインを多く含む飲み物にも注意が必要になってきます。なぜなら、カフェインは心臓のポンプ機能を亢進し、血流を増加させて血液の循環障害を改善しますが、同時に末梢血管や内臓の血管を収縮させる作用も持っているため、飲みすぎると逆に身体全体の血行を悪くしてしまうことがよくあるからです。

血行が悪化すると免疫力がだんだん落ちてくるのは、免疫細胞は血流に乗って身体の隅々にまで運ばれているためです。つまり、血液の循環を高めることは、免疫力を強化することにも繋がります。

血液の循環を高める一番手っ取り早く効果的な方法は、お風呂にじっくりと浸かることですが、今回の中越地震のようにお風呂に入ることができない場合や心臓が弱っている方の場合には、「足湯」という下半身を重点的に温める方法で全身の血行促進を図ることもできます。

【漢方の知恵】その3 「足湯」
バケツに少し熱め(42度ぐらい)のお湯を張り、ひざから下を10~20分ほど浸ける。これだけでもけっこう全身がポカポカとよく温まるが、少量の塩を入れるとさらに効果的。

【漢方の知恵】その4
へその真上、親指の幅分だけ上がったところが水分(すいぶん)のツボで、大腸の働きを整え、体内の水分を調整して下痢やむくみを解消する効果があります。※デリケートな場所なので、ゆっくり指圧すること。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール